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シリーズ「遺跡を学ぶ」 157

たたらの実像をさぐる 山陰の製鉄遺跡

著:角田 徳幸

紙版

内容紹介

日本の鉄は、明治時代初期まで九割以上が中国地方で生産されていた。神秘的な鉄づくり、日本刀の材料となる玉鋼づくりという、たたらの画一的なイメージを超えるその実像を発掘調査と操業当時の記録から明らかにしていく。

目次

第1章 金属学者たたらを歩く
1 鉄の大生産地・中国地方
2 金属学者・俵國一のたたら調査
3 たたらを発掘する
コラム 鉄とたたらの基礎知識

第2章 砂鉄の採取──砥波上鉄穴
1 たたらで使われた砂鉄
2 鉄穴流しを発掘する

第3章 中国山地のたたら──都合山鈩・砥波鈩
1 よみがえるたたらの姿
2 高殿を発掘する
3 記録された砥波鈩の鉄生産
4 砥波鈩を発掘する
5 大鍛冶場を発掘する

第4章 山陰沿岸部のたたら──価谷鈩
1 江の川下流域のたたら
2 記録された価谷鈩の鉄生産
3 価谷鈩を発掘する

第5章 たたらの実像
1 たたらでつくられた鉄
2 たたらの多様な〝顔〟

第6章 たたらを活かした地域づくり
1 都合山鈩の保存と活用
2 たたらを活かした地域づくりのこれから

著者略歴

著:角田 徳幸
1962年広島県生まれ
島根大学文学専攻科修了 博士(文学)
島根県教育庁文化財課、島根県立古代出雲歴史博物館、島根県埋蔵文化財調査センターなどをへて、現在、島根県古代文化センター長
主要著作 『たたら吹製鉄の成立と展開』清文堂出版、「韓国における砂鉄製錬」(『たたら研究』55号、たたら研究会)、「錬鉄とその製作法」(『たたら研究』特別号〔60周年記念論文集〕たたら研究会)、『たたら製鉄の歴史』吉川弘文館ほか

ISBN:9784787721372
出版社:新泉社
判型:A5
ページ数:96ページ
定価:1700円(本体)
発行年月日:2022年08月
発売日:2022年08月18日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:NHF
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ-JP-F