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シリーズ「遺跡を学ぶ」 144

日本古代国家建設の舞台 平城宮

著:渡辺 晃宏

紙版

内容紹介

唐の律令制を取り入れ独自の律令国家形成を推し進めた、八世紀の古代日本の政治・行政の中枢、平城宮。先人のたゆまぬ努力と市民の保存運動が、律令国家建設の生きた証といえる遺跡を大切に守ってきた。特別史跡、世界遺産平城宮跡の真の姿を、六〇年におよぶ継続的な発掘調査の成果から明らかにする。

目次

第1章 特別史跡・世界遺産「平城宮跡」
   1 遺跡としての平城宮跡
   2 名称・形・構造
   3 平城宮の時期区
   〔トピック1〕国宝平城宮跡出土木簡
第2章 平城宮の骨組み
   1 造営前夜
   2 古墳の削平と河川の付け替え
   3 宮城門・大垣と宮内道路
   〔トピック2〕平城宮周辺の遺跡
第3章 二つの中枢区画
   1 東区と中央区
   2 第一次大極殿院
   3 第二次大極殿
   4 内 裏
   5 東院地区ほか
   〔トピック3〕大嘗宮の発見
第4章 役所域ほか
   1 南方官衙の様相
   2 東方官衙の様相
   3 北方官衙ほかの様相
   〔トピック4〕平城宮外にあった役所
第5章 その後の平城宮
   1 平城太上天皇と平城宮
   2 平城宮の「発見」と保存
   3 未来の平城宮にむけて
   〔トピック5〕今後の平城宮跡

著者略歴

著:渡辺 晃宏
1960年生まれ。東京大学大学院修了。
奈良文化財研究所副所長。
主な著作 「平城京と貴族の生活」『岩波講座日本歴史3 古代3』(岩波書店)、「平城京1300年『全検証』」柏書房、「平城宮中枢部の構造─その変遷と史的位置」『古代中世の政治と権力』吉川弘文館、『日本の歴史04 平城京と木簡の世紀』講談社ほか多数。

ISBN:9784787720344
出版社:新泉社
判型:A5
ページ数:96ページ
定価:1600円(本体)
発行年月日:2020年04月
発売日:2020年04月10日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:NHF
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ