はじめのギモン 現代美術ってなんでもあり?
ギモン1 どこで展示するの?
1 作品と出会う場所
2 美術館と展覧会の歴史的背景
3 現代美術と出会う場所としての美術館――第二次世界大戦以降の展開
4 ホワイト・キューブの衝撃
5 美術館で展示されるものとは――MoMAの役割を中心に
6 美術館の外へ――一九六〇年代から七〇年代の芸術運動
7 一九八〇年代の絵画ブームの再燃
8 一九九〇年代の参加型作品への注目
9 メディアとしての展覧会、美術館
ギモン2 展示の順番と見る順番は違うの?
1 展示を取り巻く「時間」とは
2 展覧会場の順路はなぜ必要なのか
3 順路は誰が決めるのか
4 開かれた美術館と主体的な鑑賞者の登場
5 時間軸がある作品の展示
6 音楽を「設置」する展覧会
7 音楽アルバムを聴くという行為
8 展示空間でアルバムを鑑賞する行為
9 パフォーマンスを展示する
10 展示の時空間を主体的に鑑賞する
ギモン3 何を展示するの?
1 展覧会での作品展示とは?
2 作品が作品になるとき
3 逆パルメザンチーズ再考
4 キャプションをつける
5 キャプションを構成する要素
6 作品タイトルいろいろ
7 展覧会に出す作品を選ぶ行為
8 現代美術での作家とキュレーターの関係
ギモン4 作品って何?
1 作品は誰が作るのか
2 「参加型」アートとは?
3 作品は誰のものなのか
4 システムとしての作品
5 参加型アートの「作者」とは?
6 参加型アートでのキュレーターの役割
7 作品は誰のために作るのか
ギモン5 日本人向けの展示ってあるの?
1 現代日本の美術とは?
2 東京二〇二〇と文化プログラム
3 日本らしさと日本文化発信
4 一九八〇年代から九〇年代の欧米における日本現代美術の紹介
5 「前衛芸術の日本」展での日本の美術とその受容
6 「ガイジン」のキュレーションによる「戦後日本の前衛美術」
7 「他者」の表象と日本の現代美術の表象
8 ディアスポラなアーティストとキュレーターの登場
9 共同/協働キュレーションによる新しい試み
10 「日本の」現代美術
11 コロナ禍での文化の表象
ギモン6 赤ちゃん向けの展示ってあるの?
1 乳幼児を対象にした展覧会
2 「子ども向け」の展示とは?
3 乳幼児の世界観
4 作品を観る行為と他者への共感
5 子育て支援と美術館
6 赤ちゃんと一緒に楽しめる展覧会
7 「こどものにわ」から「みんなのにわ」へ
ギモン7 どうして美術館は作品を集めるの?
1 コレクションをもつ美術館
2 作品の保管・保存と活用
3 何を収蔵するのか
4 美術史の編纂
5 コレクションの展示について
6 コロナ禍の常設展示
7 多様化する現代美術作品の収集
ギモン8 何を残すの?
1 作品のオリジナルを保存・展示するとは?
2 メディアアート作品のオリジナルとは?
3 パフォーマンス作品の収集と展示
4 変化していく作品
5 変化していくキュレーター、コンサバター、美術館
ギモン9 どうして展覧会を作るの?
1 宇佐美圭司の「きずな」をめぐって
2 東大での展覧会に向けて
3 展覧会のあとに残るもの
4 展覧会を再現する
5 なぜ展覧会を作るのか
ギモン10 キュレーターって何をするの?
1 変わりゆく現代美術と観客の関係性
2 現代美術キュレーターという仕事
3 現代美術の展覧会が届けるもの
あとがき