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性の猟奇モダン

日本変態研究往来

著:秋田 昌美

紙版

内容紹介

大正末期から昭和初頭にわたる「エロ・グロ・ナンセンス」の時代。続々と発刊された変態雑誌と、梅原北明、中村古峡、斎藤昌三、酒井潔など日本性学の泰斗を照射し、そのまなざしのありかを検証する、猟奇モダン時代の性メディア史。

目次

1 変態研究の夜明け──中村古峡と変態心理2 梅原北明とグロテスク流行──モダン・エロティシズムのパイオニア3 グロテスク党の闘士たち──斎藤昌三と酒井潔4 昭和猟奇モダン時代──『現代猟奇尖端図鑑』5 モダン女体美時代──モダン・ガールの身体6 犯罪科学と猟奇刑罰芸能の世界──『近代犯罪科学全集』と伊藤晴雨7 変態心理と女性──昭和初期の女性観と犯罪心理学8 性管理と夫婦論の戦後──夫婦生活と性メディアあとがき

著者略歴

著:秋田 昌美
1956年、東京都生まれ。玉川大学文学部芸術学科卒。少年時、ザッパとシュルレアリズムに感銘を受け、ビザールなものに魅せられる。ノイズ、サブカルチャーなどをモチーフにマニアックな文筆活動を続ける。著書に『フェティッシュ・ファッション』『ノイズ・ウォー』『性の猟奇モダン』『アナル・バロック』『ヴィンテージ・エロチカ』(ともに青弓社)、『スカム・カルチャー』『裸体の帝国』(ともに水声社)、『日本緊迫写真史』(自由国民社)などがある。また、ノイズ・ユニットMERZBOWで世界的に活動している。

ISBN:9784787230874
出版社:青弓社
判型:4-6
ページ数:206ページ
定価:2000円(本体)
発行年月日:1994年