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生命系のための有機化学 II

有機反応の基礎

著:齋藤 勝裕
著:籔内 一博

紙版

内容紹介

 農学系・医薬系・生命工学系など、広くバイオ関係学部で学ぶ大学生を対象とした半期用教科書。有機化学の基礎と医薬品、農薬、生体高分子などについてきわめて平易に解説した『生命系のための有機化学 Ⅰ』(ISBN978-4-7853-3503-8)に続き、この巻では、基本的な有機反応のしくみおよび生体高分子の構造・物性などについてわかりやすく解説する。

目次

1.有機化学反応の種類
 1.1 有機化学反応の種類
 1.2 一分子反応
 1.3 二分子反応
 1.4 素反応と逐次反応
 1.5 可逆反応

2.遷移状態と中間体
 2.1 反応エネルギー
 2.2 遷移状態と活性化エネルギー
 2.3 遷移状態と中間体
 2.4 アレニウスの式
 2.5 活性化エントロピー

3.有機反応機構の表現法
 3.1 結合切断の表現法
 3.2 結合生成の表現法
 3.3 π結合の生成と切断
 3.4 ベンゼン環上の電子密度
 3.5 試薬攻撃の表現法
 3.6 共鳴と互変異性

4.置換反応
 4.1 置換反応一般
 4.2 SN1反応
 4.3  SN2反応
 4.4 反応機構の判定

5.脱離反応
 5.1 E1反応
 5.2 E2反応
 5.3 ザイツェフ則・ホフマン則
 5.4 その他の脱離反応
 5.5 脱離反応と置換反応

6.付加反応
 6.1 シス付加反応
 6.2 トランス付加反応
 6.3 非対称付加反応
 6.4 共役系の付加反応
 6.5 酸化・還元反応

7.アルコール、エーテル、アミンの反応
 7.1 アルコールの性質と種類
 7.2 アルコールの合成と反応
 7.3 エーテルの性質と反応
 7.4 アミンの性質と反応

8.ケトン、アルデヒドの反応
 8.1 ケトン、アルデヒドの反応
 8.2 酸化・還元反応
 8.3 求核反応
 8.4 ヒドリド反応
 8.5 グリニャール反応

9.カルボン酸の反応
 9.1 カルボン酸の種類と性質
 9.2 カルボン酸の合成と反応
 9.3 エステルの反応
 9.4 両親媒性分子の構造と機能

10.転位反応
 10.1 転位反応一般
 10.2 アルコール、エーテルの転位反応
 10.3 ケトン、アルデヒドの転位反応
 10.4 エステル、アミドの転位反応

11.芳香族の反応
 11.1 芳香族の反応性
 11.2 芳香族置換反応
 11.3 配向性
 11.4 芳香族のその他の反応
 11.5 置換基の反応

12.光化学反応
 12.1 HOMOとLUMO
 12.2 分子と光の相互作用
 12.3 軌道の対称性
 12.4 閉環反応と分子軌道
 12.5 水素移動反応と分子軌道
 12.6 光化学反応例

13.糖の構造と反応
 13.1 単糖
 13.2 二糖
 13.3 多糖・オリゴ糖
 13.4 糖類の反応

14.脂質の構造と反応
 14.1 脂質の定義と分類
 14.2 油脂と脂肪酸
 14.3 リン脂質
 14.4 テルペノイドとステロイド

15.アミノ酸・タンパク質の構造と反応
 15.1 アミノ酸
 15.2 ペプチドとタンパク質
 15.3 タンパク質のアミノ酸配列と高次構造
 15.4 酵素の働き

著者略歴

著:齋藤 勝裕
名古屋工業大学名誉教授、理学博士。1945年 新潟県生まれ。東北大学理学部卒業、東北大学大学院理学研究科博士課程修了。名古屋工業大学講師・教授などを歴任。専門分野は有機化学、物理化学、超分子化学。
著:籔内 一博
中部大学准教授、博士(工学)。1976年 埼玉県生まれ。東京大学工学部卒業、東京大学大学院工学系研究科博士課程修了。山口東京理科大学助手、中部大学講師などを経て現職。専門分野は有機材料化学、超分子化学。

ISBN:9784785335045
出版社:裳華房
判型:B5
ページ数:164ページ
定価:2600円(本体)
発行年月日:2015年05月
発売日:2015年05月29日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:PNN