出版書誌データベース

　理工系向き教科書『微分積分学入門』（ISBN 978-4-7853-1054-7）の執筆者による併用演習書である。
　微分積分の用語や定理などの要点を“まとめ”として47頁にまとめ、知識の整理がはかれるようにしてある。続く演習では、例題とその類題を見開き２頁となるように工夫した。
　巻末の付録には、各種の公式の一覧表といろいろな平面曲線の式と図をまとめた。

1．実数の性質と数列
　§1　実数
　§2　上限と下限
　§3　数列とその極限値
　§4　数列の集積値
　練習問題1

2．連続関数
　§1　関数の極限値
　§2　連続関数
　§3　初等関数
　練習問題1

3．微分
　§1　微分，微分公式
　§2　平均値の定理
　§3　平均値の定理の応用
　§4　Taylorの定理
　§5　Taylorの定理の応用
　練習問題1

4．積分
　§1　定積分の定義と性質
　§2　不定積分と原始関数
　§3　初等関数の原始関数
　§4　定積分の近似計算
　§5　広義積分
　§6　定積分の応用
　練習問題1

5．級数
　§1　級数の性質
　§2　絶対収束性の判定
　§3　べき級数
　§4　関数のTaylor展開
　練習問題1

6．偏微分
　§1　平面の位相と２変数関数
　§2　偏微分と偏導関数
　§3　高次偏微分と高次偏導関数
　§4　陰関数とその微分，偏微分
　§5　２変数関数の極値
　§6　接線と接平面
　練習問題1

7．重積分
　§1　重積分
　§2　累次積分
　§3　広義重積分
　§4　変数変換
　§5　３重積分
　§6　体積，曲面積
　§7　補遺　
　　A．不定積分
　　B．線積分とGreenの定理
　　C．一様収束と積分記号下の微積分
　練習問題1

著：岡安　隆照
山形大学名誉教授、理学博士。1938年生まれ。東北大学大学院理学研究科修士課程修了。東北大学助教授、山形大学教授などを歴任。主な著書に『基礎課程 数理統計學』（共著、培風館）、『基礎解析』（新曜社）などがある。

著：吉野　崇
東北大学名誉教授、理学博士。1964年 東北大学大学院理学研究科修士課程修了。東北大学教授などを歴任。主な著書に『基礎課程 線形代数学』『基礎課程 微分積分学』『基礎課程 微分方程式』（以上 共著、培風館）などがある。

著：高橋　豊文
東北大学名誉教授、理学博士。1967年 東北大学大学院理学研究科修士課程修了。東北大学教授などを歴任。主な著書に『基礎微積分』（共著、学術図書出版）、『解析III・級数』（共著、共立出版）などがある。