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甦るマルクス

著:大内秀明

紙版

内容紹介

前作『日本におけるコミュニタリアニズムと宇野理論』に、宇野弘蔵「社会的労働協同体」論考を追加、「マルクス―モリス―宮澤賢治―宇野弘蔵」という、大内秀明が遺書のつもりで書いた大内コミュニタリアニズム論。

前著『日本におけるコミュニタリアニズムと宇野理論』は、コミュニタリアニズムの流れを探り、その流れを宮澤賢治の「農民芸術論」と宇野理論の三段階論に見たのであるが、いわば「三部作」の「総論」に当たるものであった。本書第二作は、いわば「理論編」として、「晩期マルクス」による『資本論』の理論的発展とともに、「近代デザイナーの父」と呼ばれるW・モリス達のコミュニタリアニズムとの接点を明らかにするよう心掛けた。

目次

甦るマルクス―「晩期マルクス」とコミュニタリアニズム』
序  「晩期マルクス」とパリ・コンミュン
第一章 晩期マルクスとコミュニタリアニズム(共同体社会主義)
第二章 E・B・バックス『現代思潮の指導者たち、第23回― 
    カール・マルクス』
第三章 コミュニタリアニズムの経済学:
第四章 古典を読み直す:マルクス・レーニン主義からの脱却
第五章 「社会的労働協同体」について


補論 東北・土に生きるコミュニタリアン宮澤賢治
はじめに 「新たな時代のマルクスよ」宮澤賢治
第一章 自然豊国・東北と宮澤賢治
第二章 宮澤賢治と高橋秀松。二人の友情と「産業組合」
第三章 宮沢賢治「ポラーノの広場」の産業組合――
    羅須地人協会とイーハト―ヴォ
第四章 賢治の「西域幻想」――日本列島の地政学
第五章 コロナ危機と新「日本列島改造論」――
    宮澤賢治の地政学に学ぶ  
研究ノート・時代を読み解く
おわりに

著者略歴

著:大内秀明
1932 年東京生まれ。東京大学経済学部・同大学院、経済学博士。東北大学名誉教授、 仙台・羅須他人協会代表。『価値論の形成』東京大学出版会、『恐慌論の形成』日本評論社、 『賢治とモリスの環境芸術』編著、時潮社、『ウィリアム・モリスのマルクス主義』平凡社、『自然 エネルギーのソーシャルデザイン』鹿島出版会など。

ISBN:9784784518937
出版社:社会評論社
判型:A5
ページ数:312ページ
定価:2500円(本体)
発行年月日:2022年10月
発売日:2022年10月03日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JB