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現代に生きるマルクス

思想の限界と超克をヘーゲルの発展から考える

著:中井浩一

紙版

内容紹介

マルクスの思想は世界を変えた。だが社会主義体制は破綻して、資本主義が地球規模の環境破壊を加速する。マルクスの限界をその思想源泉であるヘーゲルから捉え直す、実践のための論考。

目次

第Ⅰ章 理想と現実の間 マルクスによるヘーゲル評価の二面性
第Ⅱ章 存在は運動し、自らの本質を外に現わす。だから認識はそれを見ているだけで良い。
第Ⅲ章 マルクスの人生──『経済学批判』への「序言」から
第Ⅳ章 若きマルクスの闘い 「フォイエルバッハ・テーゼ」 
第Ⅴ章 唯物史観
第Ⅵ章 「経済学の方法」(「経済学批判序説」の第三章)
第Ⅶ章 時代の限界と時代を超えること
〔付論〕ヘーゲル哲学は本当に「観念論」だろうか

著者略歴

著:中井浩一
1954年東京生まれ。京都大学卒業後、現在国語専門塾鶏鳴学園塾長。国語教育、作文教育の研究を独自に続ける傍ら、90年代から進められている教育改革についての批評活動をした。教育改革についての著作は、『高校卒海外一直線』(2002年中公新書ラクレ)、『徹底検証・大学法人化』(2004年中公新書ラクレ)、『大学入試の戦後史』(2007年中公新書ラクレ)、『被災大学は何をしてきたか』(2014年中公新書ラクレ)。編著に『論争・学力崩壊』(2001年中公新書ラクレ)、共著に『研究不正と国立大学法人化の影』(2012年社会評論社)などがある。国語教育では、『脱マニュアル小論文』(2006年大修館書店)、『「聞き書き」の力-表現指導の理論と実践』(2016年大修館書店)、『日本語論理トレーニング』(2009年講談社現代新書)がある。こうした活動の根底にあるのがヘーゲル哲学の研究である。30歳代の10年間を牧野紀之氏のもとでヘーゲル哲学研究に没頭し、その発展の立場を獲得することをテーマとしてその後も研鑽してきた。その成果として、『ヘーゲル哲学の読み方』(2020年社会評論社)がある。

ISBN:9784784518876
出版社:社会評論社
判型:4-6
ページ数:292ページ
定価:2700円(本体)
発行年月日:2022年02月
発売日:2022年02月07日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QDH
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:QDX
国際分類コード【Thema(シーマ)】 3:1DFG
国際分類コード【Thema(シーマ)】 4:1DFA