ヘーゲル哲学の読み方
発展の立場から、自然と人間と労働を考える
著:中井 浩一
紙版
内容紹介
ヘーゲル哲学の核心は「発展の立場」である。自然も人間も、私たちの社会も、すべてが発展によって生まれ、運動し、対立と矛盾による消滅を繰り返してきた。諸問題と深く徹底的に闘うためには、それらを発展として理解しなければならない。本書ではその視点からヘーゲル哲学の読み方をわかりやすく解く。
目次
第Ⅰ部 発展の立場
第1章 ヘーゲルの時代とその課題
第2章 発展とは何か
第Ⅱ部 ヘーゲル論理学の本質論と存在論
第1章 ヘーゲル論理学における本質論
第2章 存在論における「変化」
──存在とは何か、変化とは何か
第3章 本質論の現実性論
第4章 ヘーゲルの三つの真理観 ──本質と概念の違い
第Ⅲ部 物質から生物、
生物から人間が生まれるまで
第1章 物質から生物への進化
第2章 生物から人間が生まれるまで
第Ⅳ部 ヘーゲル論理学と概念論
第1章 ヘーゲル論理学と労働論(目的論)
第2章 「普遍性・特殊性・個別性」と「概念・判断・推理」
第Ⅴ部 人間とは何か
第1章 人間と労働
第2章 自然の変革
第3章 社会の変革
第4章 個人としてどう生きるか
第5章 人間の概念、人間の使命