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依存症から回復のコミュニティへ

回復者と家族・友人たちによるアドボカシー活動

著:ウィリアムL・ホワイト
監:回復の顔と声・日本委員会

紙版

内容紹介

*偏見を捨て、回復を応援する社会へ!
なぜその人はアディクション(依存症)を抱え、そしてリカバリー(回復)したのか? まずは当事者の物語に耳を傾けてほしい。そうすれば、アディクションの渦中にこそリカバリーの萌芽があり、そこに長い旅の起点があったと知るはずだ。いま必要なのは、アディクションを過度に恐れる社会ではない。人びとがリカバリーというものを信じる社会、そして、リカバリーを応援する社会だ。
(国立精神・神経医療研究センター 薬物依存症センター長 松本俊彦)

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*偏見を捨て、回復を応援する社会へ!
なぜその人はアディクション(依存症)を抱え、そしてリカバリー(回復)したのか? まずは当事者の物語に耳を傾けてほしい。そうすれば、アディクションの渦中にこそリカバリーの萌芽があり、そこに長い旅の起点があったと知るはずだ。いま必要なのは、アディクションを過度に恐れる社会ではない。人びとがリカバリーというものを信じる社会、そして、リカバリーを応援する社会だ。
(国立精神・神経医療研究センター 薬物依存症センター長 松本俊彦)


<アルコール依存症、薬物依存症など、アディクション(依存症)からの回復と、新しい啓発活動(回復コミュニティ活動)のすすめ。>

 依存症先進国のアメリカでは、自助グループ(断酒会、AA)をこえる大きな草の根の活動が盛り上がっている。個人が回復するだけでなく、依存症を生む社会の問題をとりあげ、政治的にも参加していく新しい運動は、21世紀に入って、ますます勢いを増してきた。
 日本でもリカバリーパレード(仙台、茨城、東京、神奈川、大阪、京都、広島、北九州、沖縄…)がはじまり、もはや依存症で苦しむ人が姿をかくす時代は終わろうとしている。
 堂々と、依存症者の「顔と声」を市民に届け、「依存症は良くなる」ことを回復者が中心となって社会にアピールしていく活動は、依存症史・回復史の最先端といえる。
 本書は、その活動のようすを余すところなく伝え、依存症治療(医療)の限界も明らかにするなど、回復への視点、家族の視点などを重要視するリカバリーコミュニティ活動を紹介していく。

目次

序・日本のみなさまへ(ウイリアム・ホワイト)
第1章 新しいアドボカシー運動に向けて―回復・治療・支援についての歴史的考察
第2章 回復擁護の言語学 ―依存症の回復と言葉のもつ力について
第3章 リカバリーアドボカシーの歴史
第4章 回復擁護サミット2001
第5章 回復に向けて―未来のフロンティア    
第6章 治療と回復 —「治療は効果がある!」と新しいスローガン
第7章 力強い回復が始まっている ―ラジカル・リカバリーとはなにか
第8章 回復と経験の多様性について ―援助者および回復擁護運動の活動家のための基礎論
第9章 すべては家族の回復のために ―家族とアディクション、アメリカの回復擁護運動の歴史から
第10章 回復の用語集 ―回復コミュニティで使用する言葉について

ISBN:9784784517589
出版社:社会評論社
判型:A5
ページ数:394ページ
定価:2600円(本体)
発行年月日:2022年12月
発売日:2022年12月12日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JBF