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SQ選書 21

現代適正技術論序説

近代科学技術に代わる技術体系をめぐって

著:田中直

紙版

内容紹介

決定的な破綻にいたることなく
近代をいかに超えるのか

今求められているのは、中世から近代への転換に匹敵するような、近代から次の新しい文明への根本的な転換である。かつての近代科学技術批判や、適正技術の運動・思想に重要な手がかりを求めつつ、来るべき時代の技術のあり方を包括的フレームワークとして提起し、未来社会の全体像をも展望する。

目次

第1章 近代科学技術批判の射程
第2章 適正技術をめぐって
第3章 貧困と格差の問題と適正な技術選択
第4章 環境と資源の問題と適正な技術選択
第5章 人間・労働疎外の問題と適正な技術選択
第6章 持続可能な開発のための適正な技術選択に関する包括的フレームワーク
第7章 脱炭素社会構築のための適正な技術選択
第8章 アジア地域に適合的なコミュニティ排水処理システムの開発と普及
補 論 ユニバーサル・コープと望ましい未来社会に関するノート

著者略歴

著:田中直
1976年、東京大学工学部卒業。石油会社にて、石油精製プロセス管理、排水処理の技術開発などに従事する一方、1987年より、国際協力NGO、APEX代表、1999年より専従。理学博士。現在、特定非営利活動法人APEX代表理事、適正技術フォーラム共同代表。著書に『適正技術と代替社会-インドネシアでの実践から』(岩波新書)、編著に『転換期の技術者たち-企業内からの提言』『第三世界の問題を考える』(以上、勁草書房)、『エネルギー問題-工業化社会における自然と労働』(社会評論社)、『暮らしと技術を変える』(亜紀書房)他。

ISBN:9784784517565
出版社:社会評論社
判型:4-6
ページ数:200ページ
定価:1700円(本体)
発行年月日:2022年05月
発売日:2022年05月10日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:TBC