ヴェネツィアの家族
著:辻田希世子
紙版
内容紹介
カーニバル、お針子、映画祭……ヴェネツィアの心の旅
カーニバル、お針子、映画祭、そして家族…。記憶の引き出しにしまってあった面影たちが、ある日心の扉を静かにたたく。海の都ヴェネツィアで、かつて時を共にした人たちへの追想と愛惜。喜びと哀しみが今新しくよみがえってくる。
目次
潟のなかの暮らし
ラグーナで生きる
今日もオンブラ、明日もオンブラ
マリア地蔵とマンモーネ
カーニバルの魔法とブコウスキー
セレニッシマの末裔
サルーテの日に思う ペストとコロナ
マリアさんの毛皮
ボッコロの日とジョルジョーネ
潟のラブストーリーズ
リドの恋、キューバの海
モニカの真珠
ラ・ヴィータ・エ・ベッラ
舌の思い出
お針子リリーと鰯とポレンタ
復活祭 白アスパラガスの誘惑
今や希少 ヴェネツィアの春の地野菜
コンビニのマリトッツォ、フリウリの鹿の煮込み
ヴェネツィア以前
須賀敦子先生の遠いまなざし
仕 事
ヴェネツィアの教え子
ボローニャ大学へ電車通勤
遠い日の友、記者証
家 族
姑のピンポ〜ン イタリア 家庭内和平協議の結末
飾られなかったおひなさま
サンタさんのしょっぱいケーキ
真夜中のソリタリオ
舅のアンティーク時計