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知られざる地政学 覇権国アメリカの秘密(上巻)

総論:米国の覇権を支える構造分析

著:塩原俊彦

紙版

内容紹介

陸海空およびサイバー空間にかかわる地政学・地経学を研究で読者から熱烈な支持を得ている評論家による長編評論。

<まったく新たな視角からの、地政学再構築!!>
「すでに、米国の覇権は崩壊に向かっている。中国という覇権国の台頭を前にして、米国は民主的価値観に立つ世界秩序を維持するという、多極的協調体制の構築で対抗しようとしているが、その実、米国政府が長く情報操作(マニピュレーション)によって国民を騙しつづけてきた実態をさらけ出しつつある。民主的価値観の尊重を唱えつつ、現実は一部の米国のエスタブリッシュメントだけの利益が優先される世界秩序が覇権主義の名のもとに展開されつづけただけだ。本書は、覇権国アメリカによる長期的な科学や科学技術の優先戦略が人類の生命の危険というリスクをともないながら展開されてきた事実を明らかにする。まったく新しい視角から、地政学を再構築することで、世界全体の覇権をめぐる「現実」がより理解されるようになるのではないか。」

目次

上巻目次

第1章 米国の覇権をめぐる理解

第2章 科学の政治化
(1) トロフィム・ルイセンコ による生物学の破壊
(2) スタンレー・ポンズとマーティン・フライシュマンによる「低温核融合」事件
(3) 科学者の「気高い嘘」

第3章 知的財産権と米国の覇権
(1) TRIPS という桎梏
(2) TRIPS を利用した強権
(3) 抜け道の用意

第4章 科学技術の「進歩」と情報操作
(1) チョムスキーの教え
(2) 核発電所の安全性をめぐって
(3) 遺伝子組み換え、ゲノム編集の安全性をめぐって
(4) サイバー空間の安全性をめぐって
(5) AI の安全性をめぐって

第5章 覇権国アメリカの煽動とエスタブリッシュメントの正体
(1) 好戦的な覇権国アメリカとウクライナ戦争
(2) 米国のエスタブリッシュメント
(3) 軍産複合体の影

著者略歴

著:塩原俊彦
評論家。陸海空およびサイバー空間にかかわる地政学・地経学を研究。元高知大学大学院准教授。
著書:『ウクライナ戦争をどうみるか』『復讐としてのウクライナ戦争』『ウクライナ3.0』『プーチン3.0』『核なき世界論』『なぜ「官僚」は腐敗するのか』『民意と政治の断絶はなぜ起きた:官僚支配の民主主義』『サイバー空間における覇権争奪:個人・国家・産業・法規制のゆくえ』など

ISBN:9784784513857
出版社:社会評論社
判型:A5
ページ数:336ページ
定価:4200円(本体)
発行年月日:2023年10月
発売日:2023年10月06日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JPS