信毎選書
釜トンネル
上高地の昭和・平成史
著:菊地 俊朗
紙版
内容紹介
北アルプス上高地に通じる唯一の道路であり、上高地に入る人が必ず通る道「釜トンネル」。険しい地形・地質の中に通された同トンネルの開削と、上高地が日本有数の山岳景勝地となる経過を、著者は、松本市在住の山岳ジャーナリストが丹念な関係者への取材、資料の掘り起こしでまとめた“上高地の全て”を知る一冊です。
2001年刊『釜トンネル 上高地の昭和史』を底本に、21世紀の動向を大幅加筆したリニューアル復刊版。大正池のしゅんせつや電力利用、バス運行の苦労、自然保護とマイカー規制など、さまざまな動きを経てきた上高地は、近年「新釜」「上高地」の新トンネルが開通し、観光バス規制や登山者の増加・変質など、新たな段階を迎えています。
昭和史の空白を埋めつつ、新たに書き下ろした第7章「21世紀の上高地」で今と未来の上高地、そして山岳観光のあり方に迫ります。
目次
復刊にあたって
第1章 梓川道の幕開け
第2章 釜トンネル
第3章 釜ヶ淵
第4章 大正池をめぐって
第5章 バス運行の陰に
第6章 どうする上高地
第7章 21世紀の上高地(書き下ろし)
上高地関連略年譜