ひとのたましいは詩を待っている
詩によってしか
目覚めることのできないなにかを
祈りに導かれて、観るもの、聴くものへの応答として。
長い時間をかけて、はるか詩の原郷のようなところからやってきた言葉たち。 その本領は、時には祈りの潜勢にも似た簡潔な文字列の配置のうちに、 私たちの生という生成する運動体を、その「未生の航跡」までも掬いとろうとする。 忍耐の果てにもたらされる恩寵の秘儀に、さあ私たちも立ち会おう。――野村喜和夫
あなたは、詩のことばに呼ばれている。 彼方から、遠い向こう岸から、暗い闇の中から。 それは恩寵であり、祝福でもあるだろう。 あなたも、わたしたちも、生きるために。――高貝弘也