でんげん
著:佐々木洋一
紙版
内容紹介
そこではあたらしい呻きが生まれているはずだ
これまでのいきものがいとしいいとしいと呻いているはずだ
いとしいいとしいと呻いては
いまわしい夜のしじまを生き抜いているのだ
(「あたらしい夜」)
生まれ、歩んで来て、還っていく――。そこに在るものを照らし、これまでからこれからへと運ぶ。零れてしまう生に耳をすます、しずかな筆尖、詩25篇。