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耳凪ぎ目凪ぎ 完結

著:たかとう 匡子

紙版

内容紹介

さりさりとかすかな音
剥がれる闇
その音のうえに手をかざしている
めぐりめぐっていつのまにかその手が風化する  (「定点幻想」)。


めぐりつづける記憶と現在
「起点はたしかにあったのに/終点なく/ながれて消えた詩は/今むやみにわたしの腫瘍をかきむしる」(「終行に辿りつくのはいつ」)。くぐりぬけた体験から、今ここに摑みだすもの。
しなやかな練達の筆法で闇の深みに降りていく、11年ぶりの新詩集。装幀=井原由美子

著者略歴

著:たかとう 匡子
1939年、神戸市に生まれる。神戸市在住。1961年から2004年まで高校の国語教師。「イリプス」同人。「時刻表」編集発行。詩集に『ヨシコが燃えた』『神戸・一月十七日未明』『ユンボの爪』『地図を往く』『立ちあがる海』『水嵐』『水よ一緒に暮らしましょう』『学校』(小野十三郎賞)『女生徒』『現代詩文庫239巻たかとう匡子詩集』など。
エッセイ集に『竹内浩三をめぐる旅』『地べたから視る―神戸下町の詩人林喜芳』『神戸ノート』『私の女性詩人ノート』『私の女性詩人ノートⅡ』(日本詩人クラブ詩界賞)、絵本に『よしこがもえた』などがある。

ISBN:9784783736752
出版社:思潮社
判型:A5
ページ数:117ページ
定価:2500円(本体)
発行年月日:2020年04月
発売日:2020年05月12日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DC
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ