未知
著:池井 昌樹
紙版
内容紹介
ふたりして
やっぱりわらって
わたしたち
妖精ぐらししています
(「薄羽蜉蝣」)
「詩も生も、その本当の目的は明かされぬまま秘されているのかもしれない。私たちの、遐い原郷に」(「あとがき」)。妻とふたり身を寄せ合って暮らす、ささやかな日々。実のようで虚、虚のようで実。あらゆる雑念をそぎ落として描かれる、詩の数々。膨大な詩群の中から選りすぐられた57篇。