美しい小弓を持って
著:藤井 貞和
紙版
内容紹介
叙事詩の主人公たち。言えなくなった、意志・苦痛、意志・苦痛。
「うつく・しい」と、さかさに言おうとしただけなのに、虫のことばになりました、消える人称的世界!(「となか―黙示録」)
1ミリグラムのうた
「いまというときを元気にする素。/葉陰にキーボードが捨てられて、/だれも叩かなくなって、それでもうたは、/ひとりで自分を叩いてる。」(「うたあわせー詩とは何か」)。
声を辞めない、抗いの詩30篇。失語から快復期の作品を収む、6年ぶり待望の新詩集。
装幀=中島浩