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1972年の湖北省の小さな町で生まれ、中学時代に文学に傾倒、18歳の時に第一詩集『風雲』を刊行した早熟の詩人は、出版社勤務や新聞記者を皮切りに広告会社、酒造、紡績、学校経営などを経て、40代にして不動産・物流のグループを取りまとめる実業家となる。激動の時代状況のなかで進化を続ける中国現代詩の精鋭詩人、初の訳詩集。

著：閻　志
1972年、湖北省黄河市羅田県生まれ。武漢大学卒業。1999年、中国作家協会入会。
『青年文学』、『詩刊』、『星星』等に文学作品を発表。詩集に『明日の詩篇』、『閻志詩選』、『挽歌と記念』等があり、作品は英語、日本語用等に翻訳され、第二回徐志摩詩歌賞、第八回屈原文芸賞等を受賞。『中国詩歌』主編。卓爾持ち株有限会社代表取締役。卓爾グループ理事長。

訳：竹内　新
1947年、愛知県生まれ。名古屋大学文学部で中国文学を専攻する。1980年から82年にかけて、中国の吉林大学で日本語講師をつとめる。著作に詩集『歳月』、『樹木接近』、『果実集』（第55回中日詩賞）、訳詩集『中国新世代詩人アンソロジー』（正・続）、『麦城詩選』、『田禾詩選』、駱英『都市流浪集』『第九夜』『文革記憶』がある。

監：田　原
965年、中国河南省生まれ。大学在学中に中国語による最初の詩集を刊行。1991年、来日。立命館大学大学院博士課程修了、文学博士号取得。2001年、第1回留学生文学賞受賞。日本語による詩集に、『そうして岸が誕生した』（思潮社・2004年）、『石の記憶』（思潮社・2009年、第60回Ｈ氏賞）、『夢の蛇』（思潮社・2015年）などがある。評論集『谷川俊太郎論』（岩波書店・2010年）。『谷川俊太郎詩選集』（集英社文庫・全3巻）などを編集。中国語、英語による詩集で、第10回上海文学賞をはじめ、中国・アメリカ・台湾で詩の文学賞を受賞。中国語と日本語で詩作を続ける一方、日本現代詩人の作品を中国語に多数翻訳。『谷川俊太郎詩選』はこれまでに6冊翻訳、中国における日本詩歌の見直しのきっかけを作った。