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錯体化学会フロンティア選書

フロンティア金属錯体触媒化学

編著:小島 隆彦

紙版

内容紹介

優れた触媒開発に有用な金属錯体の触媒反応について斯界の第一人者たち総勢31名が詳しく解説した、錯体化学会フロンティア選書シリーズの第4弾。
酸化還元反応を中心として、化学結合の活性化や結合形成による分子変換反応や、光を駆動力とする人工光合成に向けた光触媒反応など、金属錯体触媒の重要な反応について解説。どんな反応が進行するかだけでなく、どのような中間体を経てどのように反応が進行するのか、計算化学的アプローチも含めて記述した。
金属錯体触媒の反応機構を理解し、考察を深められる一冊。

★こんな人にオススメ
・金属錯体の触媒作用について知りたい
・金属錯体を触媒として利用したい
・新しい観点から触媒を開発したい

★おもな読者対象
・金属錯体触媒開発の最前線で活躍している研究者
・大学の学部3・4年生、高専の専攻科生、大学院生

目次

錯体触媒化学の概要

触媒的酸化反応
1. 非ヘム鉄酸素添加酵素のバイオインスパイアード錯体触媒
2. 生体金属触媒としての銅の役割
3. 金属酵素による不活性基質の酸化
4. 第2および第3系列遷移金属錯体を用いた触媒的酸化反応
5. 金属ナノ粒子と多孔性金属錯体が一体化した複合触媒
6. ポリオキソメタレート系化合物による環境調和型液相酸化反応
7. 多孔質材料に固定化された金属錯体触媒
8. メタンの直接酸化機構と触媒開発のための計算化学的アプローチ

触媒的還元反応
1. 水素分子の活性化
2. 窒素固定
3. 窒素分子の活性化、窒素錯体の構造と反応性の理解
4. 有機化合物の水素化反応

結合形成と活性化
1. 遷移金属を用いたテトラフルオロエチレンから高付加価値フッ素化合物への分子変換
2. 金属クラスター錯体による触媒反応
3. 炭素-水素結合活性化を経る分子変換反応

光触媒反応
1. 金属錯体を触媒とする光触媒的酸化および還元
2. 金属錯体を光触媒として用いたCO2還元

著者略歴

編著:小島 隆彦
筑波大学数理物質系化学域 教授
1991年 東京大学大学院工学系研究科合成化学専攻博士課程修了
工学博士

ISBN:9784782708286
出版社:三共出版
判型:A5
ページ数:242ページ
定価:7000円(本体)
発行年月日:2024年01月
発売日:2024年02月01日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:PNND
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:PNRD1