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小説・特定秘密保護法 追われる男

著:北沢 栄

紙版

内容紹介

逮捕第1号は、あなたかもしれない。

“萎縮の法”の施行後に、いったい何が起こり得るのか。
権力の腐敗を追及してきたジャーナリストが抉る特定秘密保護法の真実。
官僚支配の強化に警鐘を鳴らす衝撃のシミュレーション・ノベル!

この法律は、もう施行されている。

2014年12月10日の特定秘密保護法施行に伴い、公安警察の捜査線上に次々に浮上してくる“容疑者"たち。
 フリージャーナリストの今西譲は、米軍三沢基地に配備される最新鋭戦闘機の情報をつかみ、報道を開始するのだが……。
 
秘密法の一撃で見えてきた社会の全体像は、あまりに恐ろしい。
それは、誰もが公安に目を付けられたら最後、逮捕され得る社会だ。
「国家機密を暴いたら逮捕する」というのが、特定秘密保護法の本質なのだ。
すると、特定秘密を暴いた個人は誰もが追われる身になる。
(本文より)

小説だからわかる、危機の本質。

目次

第1章 影の男

第2章 汚染

第3章 罠

第4章 監視

第5章 衝突 

著者略歴

著:北沢 栄
1942年12月東京生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。
共同通信経済部記者、ニューヨーク特派員などを経て、フリーのジャーナリスト。
2005年 4月から 08年 3月まで東北公益文科大学大学院特任教授(公益学)。
公益法人問題、公務員制度、特別会計などに関し、これまで参議院厚生労働委委員会、同決算委員会、同予算委員会、衆議院内閣委員会で意見を陳述。
07年11月から08年3月まで参議院行政監視委員会で客員調査員。
10年12月「厚生労働省独立行政法人・公益法人等整理合理化委員会」座長として、報告書を取りまとめた。
主な著書に『公益法人 隠された官の聖域』(岩波新書)、『官僚社会主義 日本を食い物にする自己増殖システム』(朝日選書)、『静かな暴走 独立行政法人』(日本評論社)、『亡国予算 闇に消えた「特別会計」』(実業之日本社)、近著に中小企業小説『町工場からの宣戦布告』(産学社)。訳書に『リンカーンの三分間—ゲティズバーグ演説の謎』(ゲリー・ウィルズ著・訳、共同通信社)。
日本ペンクラブ会員。

ISBN:9784782533994
出版社:産学社
判型:4-6
ページ数:300ページ
定価:1600円(本体)
発行年月日:2014年12月
発売日:2014年12月10日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ