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句集

旅鰻

著：守屋明俊

紙版

出版社サイト。

内容紹介

◆第五句集

旅鰻旅の終りは魂抜けて

『旅鰻』は私の第五句集です。
本句集には、『象潟食堂』以後五年余の作品を収めました。
（著者）

◆自選十二句
草の絮光の国を出て消えし
眼科医のくまなく覗く我が銀河
子規の忌の月見バーガー子規と食ふ
密会はむらさきを着て鳥兜
ピラニアの魚拓逃げさう水の秋
涙ほどあたたかき雨春を待つ
三月やたましひと酌む浦霞
草に寝て流離果て無し石鹸玉
あたたかや母の遺せしヤクルト飲む
梨咲いて無聊の空を輝かす
籐寝椅子父の全盛期の熱海
旅鰻旅の終りは魂抜けて

著者略歴

著：守屋明俊
昭和25年12月13日　信州伊那高遠生まれ
昭和61年「未来図」に入会、鍵和田秞子に師事
平成３年未来図新人賞受賞
平成11年未来図編集長
第一句集『西日家族』
平成14年未来図賞受賞
平成16年第二句集『蓬生』
平成21年第三句集『日暮れ鳥』
平成26年『自選守屋明俊句集』
令和元年第四句集『象潟食堂』
令和２年鍵和田秞子主宰逝去、「未来図」終刊　『鍵和田秞子全句集』編集委員
令和３年俳誌「閏」創刊・代表　「磁石」同人

俳人協会評議員　日本文藝家協会会員