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ファインケミカル

ヘアケア製品の高機能化技術と市場展望

監:辻野義雄

紙版

内容紹介

シャンプー・コンディショナ・ヘアカラーなど、毛髪・頭皮ケア製品の開発や市場動向についてまとめている。エイジングケアやアニマルフリー化など、最新の動向をまとめた。

目次

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【技術編】
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第1章 バイオコンジュゲーション技術による毛髪の加齢変化の改善
1 はじめに
2 毛髪の加齢変化
3 バイオコンジュゲーションとは
 3.1 第一級アミンを標的としたバイオコンジュゲーション
 3.2 チオール基をターゲットとしたバイオコンジュゲーション
 3.3 新規アミノ酸系化合物によるバイオコンジュゲーション技術
4 バイオコンジュゲーション技術による処理が毛髪物性に与える影響
 4.1 官能評価
 4.2 摩擦評価
5 おわりに

第2章 新規アミノ酸系界面活性剤の開発
1 はじめに
2 アミノ酸系界面活性剤
3 アミノ酸系ジェミニ型界面活性剤
4 ヒドロキシ基含有アミノ酸系界面活性剤
5 ヒドロキシ基含有アミノ酸系界面活性剤の泡沫特性
6 アミノ酸-糖ハイブリッド界面活性剤
7 おわりに

第3章 シャンプーに求められる泡の特性
1 シャンプーとは
2 シャンプーの配合成分
 2.1 界面活性剤
 2.2 起泡補助剤
 2.3 コンディショニング剤
 2.4 その他
3 シャンプーの泡
4 泡の評価方法
 4.1 官能評価
 4.2 泡量
 4.3 泡の大きさ
5 官能評価と泡測定との関係
 5.1 泡量
 5.2 泡のきめ細やかさ
 5.3 泡の弾力
 5.4 起泡補助剤によるシャンプーの泡への効果
6 おわりに

第4章 コアセルベートの生成メカニズムとシャンプーすすぎ時の使用感のコントロール
1 はじめに
2 ヘアケア製品におけるコアセルベートの生成メカニズム
3 コアセルベート利用の必要条件とコアセルベートの析出領域
4 コアセルベートのモルフォロジーとシャンプーすすぎ時の使用感
 4.1 界面活性剤と高分子の電荷の影響
 4.2 電解質の影響
 4.3 高分子主鎖のフレキシビリティーの影響
5 コアセルベートのもう一つの機能
6 まとめ

第5章 白髪化のメカニズムとケア技術
1 はじめに
2 白髪化に関連する因子
 2.1 早期白髪化マウスモデルを用いた白髪化の抑制
 2.2 皮膚と皮膚以外の場所に定着した色素細胞の毛色への寄与
 2.3 創傷治癒後の白髪化を抑制する因子
 2.4 ニッシェ環境が白髪化に及ぼす影響
3 放射線誘導白髪化とその発生メカニズム
4 白髪化の予防に有効なフラボノイドの探索
 4.1 白髪化を予防するフラボノイド
 4.2 白髪化を予防するフラボノイドを含む植物
5 おわりに

第6章 染毛用の新規染料(次世代ヘアカラー技術)の開発
1 ヘアカラーの現状と課題
2 新しい直接染料による新しいヘアカラー効果
 2.1 新規染料の特徴
 2.2 染料特性・効果
 2.3 メリット:低皮膚着色性
 2.4 染毛特性
 2.5 新規染料の応用によるヘアカラーの展望
3 黒髪のもとで白髪を染める技術(メラニン染毛技術)
 3.1 メラニン染毛技術の背景と課題
 3.2 原料の調製
 3.3 染毛技術開発
 3.4 染毛技術の特性
 3.5 メラニン染毛技術の展望
4 おわりに

第7章 エクソソームによる育毛と脱毛治療の展望
1 はじめに
2 エクソソームとは
3 幹細胞エクソソームによる治療開発の現状と課題
4 発毛にエクソソームは有用か?
5 医薬品としてのエクソソーム育毛剤の開発

第8章 頭皮臭
1 はじめに
2 頭皮臭の解析
 2.1 臭気評価
 2.2 頭皮臭の原因物質の解析
 2.3 ジアセチルの感受性の性差
 2.4 頭皮臭の原因菌の探索
 2.5 細菌代謝制御による頭皮臭予防
3 おわりに

第9章 毛髪の手触りと摩擦ダイナミクス
1 はじめに
2 毛髪の手触りの特徴はどのようにして認識されるのか?
3 ヘアケアテクノロジーへの応用
4 おわりに

第10章 毛髪の微細構造解析と製品開発への応用
1 はじめに
2 毛髪の階層構造
3 毛髪ケラチン繊維の機器分析による構造解析
4 毛髪結晶構造の修復処理方法の開発
5 パーマ処理毛およびGB-IFP処理毛(修復処理毛)の作製
6 引張り試験
7 示差走査熱量測定
8 X線散乱測定
9 おわりに

第11章 頭皮用美容家電の開発
1 はじめに
2 頭皮ケア機器開発のねらい
3 頭皮ケア機器の設計
 3.1 フォーフィンガースパイラル機構
 3.2 ブラシ部の設計
4 使用実感
5 毛穴まわりの洗浄性
6 頭皮ケア機器使用での毛髪への効果
 6.1 ボリューム変化
 6.2 ハリコシ実感
7 おわりに

第12章 放射光イメージングを用いた加齢と共に変化する毛髪内評価
1 はじめに
2 加齢に伴う毛髪の触感変化
3 加齢に伴う毛髪内密度変化
4 毛髪内部構造の評価 ~X線CTを用いた検討(SPring-8 BL24XU)~
5 毛髪内部構造の評価 ~赤外顕微鏡マッピングを用いた検討(SPring-8 BL43IR)~
6 おわりに

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【市場編】
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第1章 ヘアケア製品の市場動向と展望
1 ヘアケア市場の概要
2 シャンプー市場
 2.1 市場概要
 2.2 メーカー/製品動向
3 リンス/コンディショナー/トリートメント市場
 3.1 市場概要
 3.2 メーカー/製品動向
4 ヘアカラー市場
 4.1 市場概要
 4.2 メーカー/製品動向
5 頭皮ケア・育毛剤市場
 5.1 市場概要
 5.2 メーカー/製品動向
6 パーマネント・ウェーブ剤
 6.1 市場概要
 6.2 メーカー/製品動向

第2章 海外におけるヘアケア市場の動向
1 北米市場
 1.1 米国
 1.2 カナダ
2 欧州市場
3 南米市場
4 中国市場
5 韓国市場
6 その他の地域
 6.1 東南アジア
 6.2 中東・アフリカ

第3章 ヘアケア製品の主要原料の市場動向
1 起泡洗浄剤
 1.1 概要
 1.2 高級アルコール系
 1.3 アミノ酸系
 1.4 タウリン系
 1.5 オレフィン系(a-オレフィンスルホン酸(C14~C16)ナトリウム)
 1.6 スルホン酸塩系
 1.7 アルキルグリコシド
2 起泡補助剤
 2.1 概要
 2.2 ペプチド系(陰イオン界面活性剤)
 2.3 多価アルコール縮合型(アルカノールアミド)
 2.4 その他
3 ポリペプチド
 3.1 概要
 3.2 ポリペプチドの種類
4 セラミド
 4.1 概要
 4.2 ヘアケア製品におけるセラミドの種類
5 ヘアコンディショニング剤
 5.1 概要
 5.2 ヘアコンディショニング剤の種類
6 染料
 6.1 概要
 6.2 染料の種類
7 香料
 7.1 概要
 7.2 香料の種類と主要メーカー
8 改質剤・増粘剤
 8.1 概要
 8.2 改質剤・増粘剤の種類
9 パーマネント・ウェーブ剤
 9.1 概要
 9.2 パーマネント・ウェーブ剤の種類
10 その他の添加剤
 10.1 植物エキス
 10.2 乳化剤
 10.3 アンチエイジング剤

第4章 高付加価値製品への取り組み
1 髪質改善機能性の付与
2 発毛・育毛機能を有するヘアケア製品
3 使用感,感性価値の向上
4 アニマルフリー化へ向けた動き
5 天然系ヘアカラー

ISBN:9784781317373
出版社:シーエムシー出版
判型:B5
ページ数:231ページ
定価:80000円(本体)
発行年月日:2023年05月
発売日:2023年05月31日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:TDC