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バイオテクノロジー

進化する医療用バイオベースマテリアル《普及版》

監:大矢裕一
監:相羽誠一

紙版

内容紹介

2015年刊「進化する医療用バイオベースマテリアル」の普及版。生体適合性、安全性に優れたバイオベースマテリアルの機能と治療用デバイスから再生医療まで、応用を解説している。

目次

序章 総論 : 医療用バイオベースマテリアル
1 はじめに
2 医療用バイオベースマテリアル小史
3 バイオベースマテリアルの分類
3.1 天然ポリマーおよびその修飾物
3.2 微生物生産ポリマー
3.3 バイオベースモノマー重合物
3.4 生体組織
4 バイオベースポリマーの利点と課題
5 おわりに


〔第1編 素材開拓〕

第1章 バイオポリエステルの基礎物性
1 はじめに
2 バイオポリエステルの基礎物性
3 PHAの生産事例
4 医療分野への応用
4.1 スキャフォールドとしての応用
4.2 薬物徐放性手術用縫合糸としての応用
5 おわりに

第2章 ポリ乳酸
1 はじめに
2 合成
3 結晶化
3.1 ホモ結晶化・包接化合物形成
3.2 ステレオコンプレックス化
4 物性
4.1 力学的特性
4.2 熱的特性
4.3 表面特性
5 加水分解
6 複合化
7 おわりに

第3章 ポリブチレンサクシネートおよび類縁ポリマー
1 はじめに
2 バイオマスからの生産
2.1 生分解性PBSとバイオマス由来PBS
2.2 化石資源からの1,4-ブタンジオールとコハク酸合成
2.3 バイオマスからのコハク酸発酵生産
2.4 バイオマスからの1,4-ブタンジオールとコハク酸化学合成
3 PBS類縁体の合成
3.1 PBS共重合体
3.2 コハク酸類縁体
3.3 1,4-ブタンジオール類縁体
4 材料特性
4.1 PBSの物性
4.2 生分解性
5 最後に

第4章 バイオベースポリアミド
1 はじめに
2 ポリアミド4の合成
3 ポリアミド4の物性
4 環境生分解性と生分解性制御
5 ポリアミド4の各種誘導体
6 生体内分解性
7 おわりに

第5章 バイオマス由来機能性多糖キチン,キトサン
1 はじめに
2 キチンおよびキトサンの一般的性質
3 キチンおよびキトサンの実用化例
4 機能付与のための化学修飾
5 キチンおよびキトサンの材料化
6 おわりに

第6章 コラーゲン,ゼラチン
1 はじめに
2 コラーゲン
3 ゼラチン
4 医療で使用する際のメリットとリスク管理
4.1 メリット
4.2 リスク管理
5 おわりに

第7章 医療用材料としてのシルク
1 はじめに
2 シルクとは
3 バイオマテリアルとしてのシルク
3.1 安全性
3.2 加工性
3.3 滅菌性
3.4 シルクの修飾
4 シルクと細胞
4.1 細胞運動
4.2 細胞凝集
4.3 皮膚細胞
5 おわりに

第8章 医療用材料としてのポリグルタミン酸 
1 はじめに
2 ポリグルタミン酸
3 高分子医薬
3.1 ドラックデリバリーシステム(DDS)
3.2 水溶性ポリグルタミン酸-薬物コンジュゲート
4 ポリグルタミン酸を基盤としたナノ粒子を用いたDDS
4.1 自己会合ナノ粒子の調製
4.2 γ-PGA-PLA共重合体
4.3 γ-PGA-phenylalanine共重合体
4.4 γ-PGA-chitosan複合体
5 ポリグルタミン酸からなるハイドロゲル
6 おわりに

第9章 油脂ベースポリマーの開発
1 はじめに
2 エポキシ化植物油脂を用いるバイオベースポリマー
3 ヒマシ油をベースとするバイオマスプラスチック
4 フェノール脂質からの機能性コーティング材料
5 おわりに

第10章 植物由来モノマーからのポリマー合成
1 はじめに
2 ビニルモノマーの重合制御
3 植物由来環状オレフィンの重合
3.1 テルペン類のカチオン重合によるシクロオレフィンポリマー
3.2 ラジカル共重合による1:2配列制御高分子
4 植物由来スチレン誘導体の重合
4.1 β-メチルスチレン誘導体の制御カチオン重合および共重合
4.2 種々のフェニルプロパノイドの制御ラジカル共重合
5 植物由来アクリル誘導体の重合
6 おわりに


〔第2編 治療用デバイス開発〕

第11章 生体吸収性医用材料の開発
1 はじめに
2 生体内分解吸収性材料
3 手術用縫合糸
4 吸収性縫合補助材
5 歯周組織の再生
6 歯槽骨の再生
7 生体吸収性骨固定材
8 おわりに

第12章 生体由来材料を用いた外科用接着剤の開発
1 はじめに
2 臨床で使用されている外科用接着剤
2.1 フィブリン系
2.2 バイオポリマー・アルデヒド系
2.3 ウレタン系
2.4 シアノアクリレート系
3 研究段階にある外科用接着剤・接着性材料
3.1 バイオミメティック接着剤の研究
3.2 ナノマテリアルを用いた接着材料の研究
3.3 新規架橋剤による外科用接着剤の研究
4 湿潤環境において生体組織接着性を示す外科用接着剤と特性
4.1 疎水化ゼラチンを用いた接着剤
4.2 疎水化ゼラチンを用いた接着剤の血管組織に対する接着メカニズムの検討
4.3 疎水化ゼラチン―酒石酸架橋剤からなる接着剤の定量的生体親和性評価
5 おわりに

第13章 止血・接着剤ライデックスの開発
1 はじめに
2 開発内容
3 新規接着剤の特徴
4 デキストラン/ポリリジンからなる生体内分解吸収性の癒着防止材
4.1 手術後の心前面と胸骨との癒着
4.2 癒着モデルにおける臓器などの癒着防止
5 おわりに

第14章 キチン・キトサンの医用材料への応用
1 はじめに
2 医用材料
2.1 キチンシート
2.2 抗菌性材料
2.3 ナノファイバー
2.4 Scaffold
2.5 止血材

第15章 吸収性ステント
1 はじめに
2 吸収性ステントの開発
2.1 吸収性ステント原材料の選定(PGAステント)
2.2 吸収性ステント原材料の選定(PLLAステント)
2.3 ステントデザインの検討 ニット型PLLAステントとコイル型PLLAステントの比較
2.4 末梢血管用ステント「REMEDYTM」
3 おわりに


〔第3編 ドラッグデリバリーシステム〕

第16章 PLGAナノ粒子によるドラッグデリバリー
1 はじめに
2 PLGAナノ粒子技術の特徴
3 PLGAナノ粒子の応用例
3.1 PLGAナノ粒子の応用例
4 おわりに

第17章 生体高分子をバイオベースマテリアルとして用いた遺伝子デリバリー
1 はじめに
2 核酸/シゾフィラン(SPG)複合体
3 SPGの細胞特異性
4 AS-ODN/SPG複合体を用いたマウスLPS/D-GalN誘導肝炎の治療
5 ODN/SPG複合体を用いたDDSのこれから
6 おわりに

第18章 ラクトソームによるDDS・イメージング
1 序
2 微粒子のサイズと固形癌への集積
3 微粒子の血中滞留性の制御
4 微粒子の粒径サイズの調節
5 ラクトソームと免疫系の活性化
6 微粒子の免疫系からの回避
7 ポリ乳酸をコアにもつ高分子ミセルナノキャリアの応用


〔第4編 再生医療〕

第19章 皮膚再生医療:細胞と細胞成長因子と生体材料を応用した人工皮膚
1 人工皮膚開発の基本となる創傷治癒の機序
2 創傷治癒に重要な役割をもつヒアルロン酸
3 人工皮膚の分類
4 機能性創傷被覆材
5 培養皮膚代替物
5.1 自家培養表皮
5.2 同種培養真皮
5.3 同種培養皮膚
6 最先端医療から通常の医療へ

第20章 再生医療のための生体吸収性ポリマー多孔質足場材料
1 はじめに
2 再生医療における多孔質足場材料の役割
3 ポリマー多孔質足場材料の原材料と作製法
4 生体吸収性ポリマーと合成ポリマーの複合化足場材料
5 空孔サイズを傾斜的に変化させたコラーゲン多孔質足場材料
6 生理活性タンパク質を徐放するコラーゲン多孔質足場材料
7 空孔をパターン状に配置したコラーゲン多孔質足場材料
8 細胞成長因子をパターン化したコラーゲン多孔質足場材料
9 おわりに

第21章 バイオポリマーヒドロゲルを用いた組織再生
1 はじめに
2 セルロースからなるヒドロゲル
2.1 セルロースヒドロゲルの調整
2.2 セルロースヒドロゲルの特性
3 再生医用材料としてのバイオヒドロゲル
4 おわりに

第22章 心筋梗塞に対するハイドロゲル注入療法
1 はじめに
2 心筋梗塞治療用ゲルの治療メカニズム
3 天然高分子を用いたゲル注入療法
3.1 生体由来ゲル
3.2 天然多糖類
4 合成高分子ゲルを用いた心筋梗塞治療
5 ゲル注入療法と細胞・増殖因子との組合わせ
6 心筋梗塞治療用ハイドロゲルに求められる特性
7 PLA-PEGハイドロゲルを用いた心筋梗塞治療
8 おわりに

第23章 生体由来ポリマーを用いた三次元組織構築
1 はじめに
2 組織構築における二つのアプローチ
3 ハイドロゲルテンプレート法によるトップダウン三次元組織構築
4 細胞コート法によるボトムアップ三次元組織構築
5 毛細血管・リンパ管網を有する三次元組織体の構築
6 細胞のインクジェットプリント制御
7 三次元肝組織チップの作製と薬剤毒性評価への応用
8 おわりに


〔第5編 新機能開拓〕

第24章 生分解性スマートバイオマテリアル
1 はじめに
2 生分解性温度応答性ポリマー
3 生分解性インジェクタブルポリマー
3.1 インジェクタブルポリマーとその用途
3.2 生分解性温度応答性インジェクタブルポリマーの開発と問題点
3.3 分子構造制御による力学的強度向上
3.4 高分子プロドラッグ型インジェクタブルポリマーによる放出制御
3.5 粉末化と即時溶解による利便性向上
4 おわりに

第25章 生分解性形状記憶ポリマー
1 形状記憶ポリマーの歴史
2 形状記憶ポリマーの作製法
3 生分解性形状記憶ポリマーの応用
4 おわりに

第26章 医療応用に向けた高分子ナノシートの開発
1 はじめに
2 ナノシートの作製とその物性
2.1 ナノシートの作製
2.2 ナノシートの基本物性
3 ナノシートの創傷被覆材・止血材としての外科手術への応用
3.1 胸膜欠損の閉鎖修復
3.2 静脈裂傷の止血修復
4 機能性ナノシートの開発と先端医療分野への応用
4.1 抗生物質担持ナノシートと穿孔性腹膜炎の治療
4.2 基底膜構造を模倣したナノシートと細胞の組織化制御
4.3 細胞移植療法に向けた微細パターン化ナノシート
5 おわりに


〔第6編 安全性と薬事審査〕

第27章 生体吸収性材料を用いた医療機器の安全性評価:薬事承認審査時における留意点 
1 医療機器の薬事審査
2 生物学的および機械的安全性
3 生体吸収性材料を使用した医療機器の承認審査時における留意点
3.1 スーパーフィクソーブ
3.2 シームデュラ
3.3 ナーブリッジ
4 おわりに

ISBN:9784781315768
出版社:シーエムシー出版
判型:B5
ページ数:272ページ
定価:4900円(本体)
発行年月日:2021年10月
発売日:2021年10月06日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:MJ