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大人問題

目標喪失した社会を正しく生きるために

著:小浜 逸郎

紙版

内容紹介

現代に生きる「大人」たちの多くが感じている不安の実態とは、一体何なのか。

成熟と老いと死、労働の意義、他人との付き合い、恋愛、家族、若年および中高年期のアイデンティティ・クライシス、先端文明との関係、法制度と責任など、我々が直面している問題のひとつひとつを、小浜逸郎が等身大の視点で再検証する。

昨年12月に発行した『子供問題』の対となる一冊。


目次

まえがき

一章●普通に生きる1─成熟・諦念・死
父と私
死は生の条件である
人生最大の無駄遣い
藤沢作品に見る「成熟」の意味
藤沢作品に見る「諦念」の意味

二章●普通に生きる2─労働・善・愛情

人はなぜ働くのか
働く意義と善との関係について
儀礼行為の意味
デマメールは社会を映す鏡
人はなぜ恋をするのか
「男の純愛」は可能か
人はなぜ家族を営むのか
きずなは解体するか

三章●人生という壁─老い・孤独・自殺

中高年男性の正念場
アンチ・アンチエイジング
暗い、暗い話
中高年期における男性アイデンティティの危機
若年女性の自殺の増加
高齢者は「働けない弱者」か

四章●社会という壁─時代・規範・情報

商店街は変わらない
人口減少社会は困った社会か
禁煙論議にひとこと
法律はバベルの塔
「第三の他者」としての法
「責任」とは何か
メルト・ダウンする司法制度
携帯電話の功罪
メディアと身体
情報階層社会という分水嶺
公共放送を多極化せよ
被害者の実名報道を控えよ
中高年女性の望むプリンス像
駅名の「外人」発音を改めよ
一九六八と一九八四の精神史

あとがき
初出一覧
プロフィール、著作一覧

著者略歴

著:小浜 逸郎
1947年、横浜市生まれ。批評家。
横浜国立大学工学部建築学科卒業。国士舘大学客員教授。
思想講座「人間学アカデミー」主宰者。

ISBN:9784780801415
出版社:ポット出版
判型:4-6
ページ数:200ページ
定価:1900円(本体)
発行年月日:2010年02月
発売日:2010年02月12日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JB