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現代社会と企業

編:伊東 暁人

紙版

内容紹介

本書は,社会と企業の関わりを学ぶことを目的としたテキストとして編まれています.
現代の社会を生きていくうえで,企業の存在を無視することはできません.仕事の場としてだけでなく,衣食住など生活のあらゆる場面に企業は介在しており,企業との関わりを全く持たない生活や社会を想像することは極めて難しことです.さらに一例をあげれば,国連は「持続可能な開発目標」(SDGs)を定めるにあたり,「企業は,SDGs を達成する上で,重要なパートナーである.」,「すべての企業に対し,明確に,その創造性及びイノベーションを活用して,持続的発展のための課題を解決するよう求めている.」(SDGs Compass)として,政府や市民,社会に対してだけでなく,企業をも対象として全世界的な行動を要請しています.社会と企業の関わりを学ぶことは,これからの社会と世界のあり方を考える上でも,今後,ますます重要となってくることでしょう.
本書が想定する読者は,おもに大学で初めて経済や経営について学ぶ学生ですが,各章では概説的内容に加えて執筆者の専門分野における最新の情報や研究成果を可能な限り反映させています.
また本書では,学習の便を図るために,各章末に参考文献とともに,「さらに深く学ぶために参考となるWeb サイト」を付しました.それぞれの文献にあたるとともに,インターネットを有効に活用してさらに深く,最新の状況も理解してもらえることを願います.

目次

第1章 企業とは何か?
  はじめに―経済社会における企業/企業の種類と分類/企業の数と規模/本章のまとめ
第2章 企業の理論
  「企業」の基本的な事実/生産関数としての企業/株式会社としての企業/組織としての企業/本章のまとめ
第3章 経営学入門―経営組織論と経営戦略論を中心に―
  はじめに:経営学とはどのような学問か/そもそも「経営学」とは/経営組織論について/経営戦略論について/本章のまとめ
第4章 資本主義経済の展開とグローバリゼーション―多国籍企業の視座から―
  はじめに/資本主義経済の特徴/現代経済における緊張/企業の国際的展開/本章のまとめ
第5章 デジタル化するアジア―アジアの巨大市場を読みとく―
  世界で存在感を高めるアジア/デジタル化するアジア/本章のまとめ
第6章 情報化の進展と企業
  はじめに―「情報化」を論ずる意義―/情報化の歴史的意味/企業におけるICT と情報利用の変遷/社会における情報システムと企業/本章のまとめ
第7章 マーケティングのエッセンスをつかむ
  はじめに/マーケティングの定義と基本的な考え方/セグメンテーション,ターゲティング,ポジショニング(STP)/顧客価値,顧客満足,消費者行動分析/製品戦略/ブランド戦略/価格戦略/流通チャネル戦略/マーケティング・コミュニケーション戦略/本章のまとめ
第8章 会計情報の公開
  はじめに/会計は情報である/会計が提供する情報/財務諸表の開示/財務諸表分析の実例/本章のまとめ

著者略歴

編:伊東 暁人
静岡大学学術院人文社会科学領域経済・経営系列 教授

ISBN:9784780608717
出版社:学術図書出版社
判型:B5
ページ数:160ページ
定価:2000円(本体)
発行年月日:2021年03月
発売日:2021年03月31日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KJ