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読み直し文学講座 Ⅳ

志賀直哉の短編小説を読み直す

「小説の神様」が仕組んだ「神話」と「歴史」のトリック

著:島村 輝

紙版

内容紹介

「小説の神様」とも言われる志賀直哉の4篇の短編小説。一見現実批判とは縁遠いように思われる志賀作品だが、神話や民俗的伝承に根差した、根源的な社会批判を読みとることができる。そうした小説作法のエッセンスを味わう。

目次

第Ⅰ章 『小僧の神様』—神話や民俗的伝承に根差した、根源的な社会批判
第Ⅱ章『城の崎にて』—神話から湧き上がる、原初の世界の死生観
第Ⅲ章『焚火』—霊的存在や神が紡ぎ出す、自然と人間との神秘的融合
第Ⅳ章『真鶴』—和歌と歴史を媒介にした、心境小説 /社会小説

著者略歴

著:島村 輝
フェリス女学院大学教授。専門は、日本近代文学、プロレタリア文学。「逗子・葉山九条の会」事務局長、日本社会文学会代表理事などを歴任。「蟹工船」エッセーコンテスト選考委員長を務めるなど、小林多喜二の研究で知られる。

ISBN:9784780311303
出版社:かもがわ出版
判型:A5
ページ数:112ページ
定価:1200円(本体)
発行年月日:2021年01月
発売日:2021年01月16日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ