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やさしく学べる心理統計法入門〈再増補版〉

こころのデータ理解への扉その3

著:鈴木 公啓

紙版

内容紹介

練習問題を解きながら初歩の心理統計法の基礎が身につく好評テキスト。公益社団法人日本心理学会の心理学研究「執筆・投稿の手引き」の改訂に伴い「効果量」の解説を追加。手を動かして統計に慣れてデータを楽しく操れるようになろう。

●著者紹介
鈴木公啓(すずき ともひろ)
博士(社会学)
広島大学教育学部卒(1999年)
東洋大学大学院社会学研究科修了(2008年)
現職:東京未来大学准教授
著作:
痩せという身体の装い(単著 2017年)ナカニシヤ出版
パーソナリティ心理学入門(共著 2018年)ナカニシヤ出版
装いの心理学(編著 2020年)北大路書房
〈よそおい〉の心理学(編著 2023年)北大路書房
要説パーソナリティ心理学(編著 2023年)ナカニシヤ出版 ほか

目次

はじめに&この教科書の使い方

第1部 準備編

0章 まえふり―なぜ心理学を学ぶのに統計を勉強しなければいけないのか―
0-1 心理学の領域
0-2 なぜ統計が必要か
0-3 心理統計法を学ぶと……
0-4 算数・数学が苦手な方へ

1章 データと尺度
1-1 データと尺度
1-2 尺度の4つの種類
1-3 名義尺度
1-4 順序尺度
1-5 間隔尺度と比例尺度
1-6 尺度の種類による情報の量
1-7 データの分類
1-8 こころを数値化する
コラム1 摂氏と華氏と絶対温度

第2部 記述統計編

2章 データをまとめてみる(図表編)
2-1 記述統計とは
2-2 データをまとめることの意味
2-3 カテゴリーデータについて表にまとめる
2-4 連続的なデータを度数分布表にまとめる
2-5 グラフにまとめる
コラム2 累積度数と相対累積度数
コラム3 電卓での2乗の計算方法
コラム4 グラフのごまかし

3章 データをまとめてみる(記述統計量編)
3-1 代表値
 3-1-1 平均値
 3-1-2 中央値(メジアン,メディアン)
 3-1-3 最頻値(モード)
3-2 散布度
 3-2-1 分散
 3-2-2 標準偏差
 3-2-3 四分位範囲
 3-2-4 レンジ
 3-2-5 散布度はなぜ必要か
3-3 代表値と散布度の指標の使い分け
3-4 標準化得点と偏差値
コラム5 イメージとリアルと
コラム6 平均値の数式と算出方法
コラム7 歪度と尖度

4章 相関分析とピアソンの積率相関係数
4-1 相関分析とは
4-2 相関の有無,強さ,そして正と負
4-3 相関と散布図
4-4 ピアソンの積率相関係数の読み取り
4-5 ピアソンの積率相関係数の算出方法
コラム8 相関係数の絶対値での表記
コラム9 ピアソンの積率相関係数を算出してはいけない場合
コラム10 共分散と相関係数
コラム11 相関分析と推測統計

第3部 推測統計編

5章 サンプリング
5-1 調査の種類(全数調査と標本調査)
5-2 サンプリング
5-3 母集団のパラメータ(母数)と標本統計量
コラム12 偏りのないサンプリングのために

6章 確率と正規分布
6-1 確率とは?
6-2 確率分布
6-3 正規分布
6-4 正規分布と標準偏差
6-5 標準正規分布
コラム13 イメージとリアルと(その2)

7章 確率の読み取り
7-1 二項分布の確率の読み取り方
7-2 標準正規分布の確率の読み取り方(zから確率を読み取る)
7-3 標準正規分布の確率の読み取り方(確率からzを読み取る)
コラム14 正規分布以外の確率分布の例

8章 推  定
8-1 点推定(平均値)
8-2 点推定(分散)
8-3 点推定(比率)
8-4 区間推定(平均値)
8-5 平均値の信頼区間の算出方法
8-6 分散の信頼区間の算出方法
8-7 比率の信頼区間の算出方法

9章 検定の基礎
9-1 帰無仮説と対立仮説
9-2 第一種の過誤と第二種の過誤
9-3 有意水準とp値

第4部 基本的な統計的仮説検定

10章 分散の等質性の検定
10-1 分散の等質性の検定の考え方
10-2 推測統計の流れ
コラム15 対応ありデータと対応なしデータ
コラム16 有意水準と検定結果の記述方法

11章 対応のない平均値の差の検定(分散が等しい場合)
11-1 対応なしと対応あり
11-2 対応のない平均値の差の検定(分散が等しい場合)とその考え方
11-3 推測統計の流れ

12章 対応のない平均値の差の検定(分散が等しくない場合)
12-1 対応のない平均値の差の検定(分散が等しくない場合)とその考え方
12-2 推測統計の流れ
コラム17 有意でなかった場合の表現

13章 対応のある平均値の差の検定
13-1 対応のある平均値の差の検定とその考え方
13-2 推測統計の流れ

14章 独立性の検定
14-1 クロス表と独立性の検定
14-2 独立性の検定とその考え方
14-3 推測統計の流れ
コラム18 χ2のもう1つの算出方法
コラム19 イエーツの連続性補正
コラム20 フィッシャーの正確確率検定
コラム21 2×2以外の場合

15章 分散分析―1要因の対応なしデータの分散分析(1要因被験者間分散分析)
15-1 分散分析の種類
15-2 分散分析の考え方
15-3 分散の分解
15-4 多重比較法
15-5 検定の多重性
15-6 推測統計の流れ
コラム22 2要因の分散分析

16章 分散分析―1要因の対応ありデータの分散分析(1要因被験者内分散分析)
16-1 分散分析の考え方
16-2 分散の分解―対応なしとの比較
16-3 多重比較法
16-4 推測統計の流れ
コラム23 分散分析不要論!?

第5部 他の推測統計など

17章 相関分析の推測統計(無相関検定)
17-1 推測統計の流れ

18章 効果量
18-1 効果量はなぜ必要なのか
18-2 効果量の種類
18-3 効果量の大きさの解釈
18-4 効果量の考え方と算出方法(dの場合)
18-5 結果の記述の仕方
18-6 効果量があれば統計的仮説検定はいらないのか
18-7 効果量と検出力

19章 その他の分析方法およびまとめ
19-1 分析方法と尺度の種類
19-2 最後に
コラム24 平均値の差の検定の前提としての分散の等質性の検定

練習問題の解答および解説

索  引

付録1  復習ノート
ノート1 割合とパーセンテージ(百分率)
ノート2 小数の四捨五入
ノート3 以上,以下,未満,より大きい,より小さい
ノート4 有効桁数
ノート5 絶対値
ノート6 まるめの誤差
ノート7 電卓の「+/-」記号の使い方

付録2  付表
付表1 標準正規分布における確率
付表2 t分布(信頼区間)
付表3 F分布(Fの臨界値,有意水準5%,片側)
付表4 t分布(tの臨界値,両側)
付表5 χ2分布(χ2の臨界値,片側)
付表6 ボンフェローニ法を用いる際のt分布(tの臨界値,有意水準5%,両側)

〈初版〉あとがき
〈増補版〉あとがき
〈再増補版〉あとがき

著者略歴

著:鈴木 公啓
博士(社会学)
広島大学教育学部卒(1999年)
東洋大学大学院社会学研究科修了(2008年)
現職:東京未来大学准教授
著作:痩せという身体の装い(単著 2017年)ナカニシヤ出版
パーソナリティ心理学入門(共著 2018年)ナカニシヤ出版
装いの心理学(編著 2020年)北大路書房
〈よそおい〉の心理学(編著 2023年)北大路書房
要説パーソナリティ心理学(編著 2023年)ナカニシヤ出版 ほか

ISBN:9784779517587
出版社:ナカニシヤ出版
判型:B5
ページ数:219ページ
定価:2700円(本体)
発行年月日:2023年10月
発売日:2023年10月10日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JM