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子育てリスキリング奮闘記

休職サラリーマン、二児を抱えて教育系大学院で学ぶ

著:髙橋 宏輔

紙版

内容紹介

育休中にリスキリングと言うけれど……大学院生と2児の子育ての両立は、超・激務!!

子ども向け新聞社を休職し、幼子を抱え、教育系大学院へ進学した著者が貴重な体験を縦横無
尽に語る。

 どうすればいいか。「そこは自分で考えなさい」とのことだった。「せっかく教育学を研究
し、かつ、父親の育児参加といういい経験をしているのだから、答えをすぐに求めずに、次男
の表情を読み解いて学べ」と助言された。大先生方は、教育学についても議論し、ビール三
ダースに加え、私が大事にしていた高価なウイスキーまで飲み干し、朝方五時ごろ帰っていっ
た。
優秀な先生方の回答は素晴らしいが、一見何の解決にもならないように見えた。しかし不思議
と、とても心に突き刺さった。結局は「答えは自分で考えなさい」ということなのだ。(「第
三章 一年目の秋」より)

「教育とは他者の発見であり、他者との関係の構築である。社会人大学院生の著者が多くの他
者に出会い学び直す姿がここにある!」
――日本国際理解教育学会元会長・同志社女子大学名誉教授 藤原孝章

「父として大学院生として奮闘する姿を支える仲間の存在と学び得た新たな知。本書には,これからの教育に求められるヒントが満載です。」
――兵庫県公立小学校教員 石堂 裕

 

著者紹介

髙橋宏輔(タカハシ コウスケ)
中学受験塾講師を経て、2008年株式会社朝日学生新聞社へ入社。報道側の視点よりSDGs教育、新聞教育、文章の書き方などをテーマに全国の小学校・中学校・高等学校・大学などで出前授業や講演を行っている。学校の先生への研究指導や講演なども多数。教育学修士。

目次

はじめに  

序 章 子ども向け新聞から教育大学の大学院へ――なぜ私は大学院を目指したのか?

一 大学院に誘われて
二 関係者への相談
三 大学院入試と子どもたちの説得
四 次男の幼稚園入園面接

第一章 一年目の春――親子それぞれの学び舎へ

一 新潟生活のスタート
二 親子三人、それぞれの学び舎へ
三 奨学金と授業料免除のこと
四 雪国の春を楽しむ

第二章 一年目の夏――大学院生たちと出会う

一 疾風怒濤の生活
二 大学院生たちとの出会い
三 休みのない夏休み
四 研究室と大学院生たち

第三章 一年目の秋――眠らない次男と私の解決法

一 眠らない次男
二 先生方からの学び
三 思わぬ解決策
四 幼稚園の次男

第四章 一年目の冬――雪おこしと豪雪/台湾へのスタディ・ツアー

一 師走の新潟
二 雪国での生活
三 周囲からの学び
四 台湾でのスタディ・ツアー

第五章 二年目の春――次男の検査と私の教育実習と共同研究

一 WISC-IV検査
二 大忙しの教育実習
三 再び、研究・子育て生活
四 産学連携の出前授業

第六章 二年目の夏――「本物」を知る息子たち

一 次男の夏
二 忙しない夏、再び
三 九月初旬の自然学習
四 ヘリコプター搭乗と「最高のそば」

第七章 二年目の秋――カブトムシの幼虫と韓国訪問

一 秋、カブトムシの幼虫
二 痛む足で韓国へ
三 初めての国際学会発表
四 休む間もなく論文執筆

第八章 二年目の冬――北海道での経験と旅立ち

一 二回目の雪おこし
二 北海道の秘湯と研究会
三 修士論文の提出と雪国の日々
四 ついに来た学位授与の日

終 章 それぞれの春――その後の私たち

一 それぞれの場所へ
二 その後の私たち

著者略歴

著:髙橋 宏輔
中学受験塾講師を経て、2008年株式会社朝日学生新聞社へ入社。報道側の視点よりSDGs教育、新聞教育、文章の書き方などをテーマに全国の小学校・中学校・高等学校・大学などで出前授業や講演を行っている。学校の先生への研究指導や講演なども多数。教育学修士。

ISBN:9784779517372
出版社:ナカニシヤ出版
判型:A5
ページ数:196ページ
定価:1600円(本体)
発行年月日:2023年06月
発売日:2023年06月05日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JN