序章 「戦後民主主義」を私たちは知っているか?
1 「戦後民主主義」を歴史的かつ内在的に考える
2 定着したのはリベラル・デモクラシーか?
3 戦後民主主義の構成原理
4 戦後民主主義の制度設計
5 戦後民主主義の理解に向けて
第1章 亡命者たちの戦後構想とその蹉跌
1 亡命者たち
2 亡命者たちの戦後構想
3 戦後構想の蹉跌?
第2章 ナチズム、戦争、アメリカ
初代欧州委員会委員長ハルシュタインの思想形成過程
1 ハルシュタインとは誰か
2 ハルシュタインの前半生
3 学問と政治
4 「西洋(アーベントラント)」の統一性
5 おわりに
第3章 国際司法による人権保障というイノヴェーション
欧州人権条約の形成過程に見る戦後欧州人権保障構想の変容
1 欧州人権条約の起源
2 欧州人権条約形成過程における3つの構想
3 人格主義に基づく欧州連邦体制での人権保障(1948年5-11月)
4 国際司法による自由と民主主義の防衛(1948年10月―1949年9月)
5 冷戦深刻化に伴う政治状況の考慮(1949年11月―1950年11月)
6 欧州人権条約による人権保障構想とその後の「発展」
第4章 フランスのヨーロッパ連邦主義運動とデモクラシーの再考
1 重層的なヨーロッパ空間の模索
2 セルクル――左からの連邦主義
3 フェデラシオンの共同体的連邦主義――中間団体と「深部のフランス」
4 社会からのデモクラシーの刷新とヨーロッパ
第5章 イタリアの行動党人脈
戦後イタリアのリベラル社会主義の可能性
1 イタリア共和制の生き証人としての行動党人脈
2 行動党の思想的来歴
3 行動党に加わった人々の知的基盤と論戦対立
4 ロンバルディ――リベラルな労働者主導の「計画」
5 ラ=マルファ――自由民主主義の基礎としての「計画」
6 戦後イタリアにとっての「計画」
第6章 党派的多元性と専門性
戦後オランダ政治体制の青写真
1 30年代の反省
2 オランダにおける政党観
3 戦後カトリックの政党観
4 その後
第7章 新しい社会の民主主義と政党
占領下と亡命政権のチェコスロヴァキア戦後構想
1 新しい社会の戦後構想
2 占領下の戦後政治体制構想
3 国外亡命諸勢力の戦後構想
4 新しい社会の民主主義――経済の民主化と複数政党制
第8章 政治と経済の分離という例外
戦後ドイツにおけるマクロ・コーポラティズムの不在
1 ドイツ・モデル=ヨーロッパ・モデル?
2 ドイツの戦後政治経済構想におけるコーポラティズム
3 戦後体制の構築過程