堀田善衞 乱世を生きる
著:水溜 真由美
紙版
内容紹介
戦争や内戦、歴史への関心、第三世界とのかかわり――乱世を描き、乱世における知識人のあり方を問い続けた作家の全体像に迫る。
目次
序論 戦後派作家としての堀田善衞
第Ⅰ部 乱世を描く試み
第一章 朝鮮戦争 二〇世紀における政治と知識人
「広場の孤独」
第二章 国共内戦 歴史へのコミットメント
『歴史』
第三章 原爆投下 戦争の罪と裁き
『審判』
第四章 南京事件 宿命論との対決
『時間』
第五章 島原天草一揆 ユダとしての知識人
『海鳴りの底から』
第Ⅱ部 乱世を生きる作家・芸術家の肖像
第一章 西行
「西行」、「西行 旅」
第二章 鴨長明・藤原定家
『方丈記私記』、『定家明月記私抄』
第三章 ゴヤ
『ゴヤ』
第四章 モンテーニュ
『ミシェル 城館の人』
第Ⅲ部 アジア・アフリカ作家会議へのコミットメント
第一章 第三世界との出会い
第二章 中ソ対立の中で