ベーシック都市社会地理学
著:神谷 浩夫
内容紹介
都市の空間構造は、なぜ、どのように形成されるのか、その原因は何か。日本の都市社会の発展史を踏まえ都市社会地理学を平易に解説。
目次
第1章 都市社会地理学とは
1 都市社会地理学とは
2 戦後の都市地理学の展開
3 都市を取り巻く環境の変化
4 都市社会を分析する視点
第2章 都市の成長と人口移動
1 戦後の高度経済成長と住宅開発
2 居住地移動
第3章 労働の都市空間
1 戦後の雇用動向と近年の雇用流動化
2 女性就業と非正規雇用の拡大
3 地方の雇用と都市の雇用
第4章 社会的二極化の社会地図
1 シカゴ学派の都市生態学
2 都市の内部構造理論と社会地図
3 日本の都市の因子生態
4 エスニック・マイノリティの分布と同化
5 社会的二極化とセグリゲーション
第5章 流通の発展と商業空間の変容
1 日本における流通の発展
2 近年の小売業の立地動向
第6章 ジェンダーとセクシュアリティの都市空間
1 異性愛家父長制の都市空間
2 セクシュアリティと身体
第7章 高齢化と医療・福祉
1 医療の発展と地域的公正
2 高齢化の進展と高齢者福祉
第8章 安全・安心のまちづくり
1 都市と犯罪
2 環境犯罪学と安全・安心まちづくり
第9章 都市のガバナンス
1 ガバメントからガバナンスへ
2 少子高齢化と失われた20年
3 新しいガバナンスを求める動き
4 ローカル・ガバナンスの台頭
第10章 都市の文化
1 都市の文化とは
2 沖縄の音楽
3 和太鼓ブームと地域おこし
4 文化のグローバル化
第11章 東アジア型福祉国家
1 ケインズ主義福祉国家からシュンペーター主義勤労福祉国家へ
2 東アジア型福祉国家と都市社会との関係