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大学における海外体験学習への挑戦

編:子島 進
編:藤原 孝章

紙版

内容紹介

様々なプログラムを記述・分析する「事例編」と学習を総合的に検討する「マネージメントと評価編」を通してよりよい実践をめざす

目次

00 大学における海外体験学習(子島 進・藤原孝章)

1 海外体験学習の原点  
2 海外体験学習の多様性
3 主要な研究テーマ 
4 本書の構成 
5 海外体験学習がめざすもの 


第1部 事例編

01 海外スタディツアーにおける授業づくり―アクティブラーニングにおける「関与」を中心に(箕曲在弘)
1 海外スタディツアーにおける「深い関与」
2 「深い関与」を導くための基礎づくり  
3 「深い関与」を導くための三つの仕掛け 
4 「深い関与」を導く仕組み 

02 海外スタディツアーにおけるルーブリックの作成と活用(藤原孝章)
1 海外体験学習としてのスタディツアーの特徴と課題 
2 「ハネムーン効果」と体験の言語化の課題 
3 学びの評価の機会と手だて 
4 ルーブリックの定義と導入の目的 
5 生涯にわたる学習意欲と市民性の育ち 
6 おわりに:海外体験学習としてのスタディツアーの強みと弱み 

03 海外体験学習における学びの変容と市民性(中山京子・東 優也)
1 はじめに 
2 グアム・スタディツアー 
3 コラージュ制作を用いた学びの変容の視覚化 
4 メジローの学習変容論を用いた自己の学びの変容の意識化 
5 おわりに

04 NGO(NICE)による国際ワークキャンプ―状況学習の観点から(山口紗矢佳)
1 はじめに 
2 国際ワークキャンプの事例分析 
3 結  論 

05 海外体験学習におけるリスクの共有化と課題(齋藤百合子)
1 はじめに:リスク管理からリスク・コミュニケーションへ  
2 現代のリスク社会とリスク・コミュニケーション 
3 フィールドスタディにおけるリスク・コミュニケーションの事例
4 リスク・コミュニケーションの成果:行動の変容  
5 結論:リスク・コミュニケーションの可能性と課題 


第2部 マネージメントと評価

06 大学教育における海外体験学習が受入側に与える影響―カンボジアの事例から(岡島克樹)
1 はじめに:問題の所在と本章の目的  
2 調査の方法 
3 インタビュー調査の概要と結果
4 考  察 
5 まとめ:今後の研究への期待 

07 プ ログラムの制度化と学びを支える職員の参画(黒沼敦子・大川貴史)
1 はじめに  
2 海外体験学習プログラムの制度化の事例
3 教職協働と職員の専門職化
4 議論と結論 

08 海外渡航時のリスク管理―学内体制の把握と検証(敦賀和外・本庄かおり・安藤由香里・小河久志・辻田 歩・大橋一友)
1 背  景
2 調査方法
3 結  果
4 考  察

09 海外留学とキャリア形成―期間別でみる海外留学のインパクト(新見有紀子・岡本能里子)
1 はじめに
2 先行文献 
3 調査の手法
4 結  果 
5 考  察 
6 おわりに 
[補足資料]1ヶ月未満の海外体験学習におけるインパクト(質問紙調査から) 


コラム1 JOELN 発足当時のこと(田中義信)  
コラム2 海外体験学習における多様性(大橋正明)
コラム3 外国人になってみて(千本梨紗子)
コラム4 青年が変われば,世界が変わる:CFF の人材育成(石井丈士)
コラム5 アメリカのサービスラーニング(村上むつ子)  
コラム6 日本におけるサービスラーニングの意味(村上むつ子) 

著者略歴

編:子島 進
1964年生まれ。総合研究大学院大学文化科学研究科博士課程修了。博士(文学)現在、京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科助手。   「アジアの国家とNGO」〔共著〕(明石書店)   「NGOが変える南アジア」〔共著〕(コモンズ)   「スワート最後の支配者」〔翻訳〕(勁草書房)  他
編:藤原 孝章
同志社女子大学教授

ISBN:9784779512018
出版社:ナカニシヤ出版
判型:A5
ページ数:192ページ
定価:2800円(本体)
発行年月日:2017年12月
発売日:2017年12月15日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JN