哲学の起源と変貌
古代哲学と近代哲学
著:金子 佳司
内容紹介
私たちは近代哲学に見られる機械論、個人主義、進歩史観に大きな影響を受けている。これらは人類普遍の思想のように思われているが、実際には、近代西欧の特殊事情から生まれたものである。私たちはこの事実に気づくべきではないか。純粋な知的活動としての哲学の始まりである古代ギリシアの哲学と、そこから大きく変化する近代ヨーロッパ哲学をその違いを交えながら読み解く。哲学の初心者にも理解しやすいように、哲学とは何か、哲学の考え方を丁寧に紹介した書。
目次
はじめに──哲学とは何か
古代哲学と近代哲学
第1部 哲学の起源──古代ギリシア哲学
哲学の始まり
1 ミレトス派
⑴タレス ⑵アナクシマンドロス ⑶アナクシメネス
2 ピュタゴラス
3 ヘラクレイトス
4 エレア派
⑴パルメニデス ⑵ゼノン
5 エンペドクレス
6 アナクサゴラス
7 原子論
8 ソフィスト
9 ソクラテス
10 プラトン
⑴現実と哲学 ⑵イデア論の世界観 ⑶想起説
11 アリストテレス
⑴第一哲学=形而上学 ⑵実践哲学
12 エピクロス
13 ストア派
第2部 哲学の変貌──近代ヨーロッパ哲学
近代哲学の成立
哲学の近代西欧への伝承
哲学と科学
近代哲学成立の歴史的背景
1 デカルト
⑴「我」の発見 ⑵世界の認識
2 ホッブズ
⑴世界観 ⑵人間観と国家観
3 イギリス経験主義
⑴ロック ⑵バークリー ⑶ヒューム
4 フランス啓蒙主義と産業革命
⑴啓蒙主義の時代 ⑵産業革命 ⑶近代合理主義
5 カント
⑴認識論 ⑵道徳論
6 ヘーゲル
⑴世界観 ⑵国家観
7 マルクスの唯物史観
8 サルトルの実存主義
あとがき
ISBN:9784779306808
。出版社:北樹出版
。判型:A5
。ページ数:156ページ
。定価:1800円(本体)
。発行年月日:2022年04月
。発売日:2022年04月15日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QDHA。