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山に生きる 福島・阿武隈

シイタケと原木と芽吹きと

著:鈴木 久美子
写真:本橋 成一

紙版

内容紹介

3・11原発事故が起きる前、福島県田村市都路町は、シイタケ原木生産で質、量ともに日本の代表的な産地だった。事故後は放射能汚染により原木の生産もシイタケの栽培もできなくなっている。いま、里山での生業が奪われた人々はどうしているだろうか? 結いや共有林というコモンズを備えていた集落の人々は、それでも山に生きることをあきらめていなかった――現地に通い続けた著者(東京新聞記者)が、人々の素朴な言葉から自然とともに生きてきた暮らしのありようを本橋成一氏の力ある写真とともに伝える。

目次

第1章 途切れた循環
第2章 「結」で炭を焼いていた
第3章 森林組合――ここで暮らしが続くように
第4章 自然の恵みに気が付いた
第5章 取り戻した山
第6章 絶やしたくない
第7章 150年の山づくり

著者略歴

著:鈴木 久美子
1967年愛知県生まれ。東京新聞(中日新聞東京本社)記者、生活部長。
京都大学法学部卒業後、中日新聞社に入社し、ごみ問題や環境教育、森林と人の暮らしなどを取材。2019年から福島県田村市都路町に通っている。
写真:本橋 成一
写真家、映画監督。
九州・北海道の炭鉱の人々を撮った作品『炭鉱“ヤマ”』で、1968年第5回太陽賞受賞。以後、サーカス、上野駅、築地魚河岸、大衆芸能など、市井の人々の生きざまに惹かれ写真を撮りつづける。1998年写真集『ナージャの村』で第17回土門拳賞受賞。

ISBN:9784779128929
出版社:彩流社
判型:4-6
ページ数:220ページ
定価:2200円(本体)
発行年月日:2023年05月
発売日:2023年05月23日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KNAL
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:NH