出版社を探す

「かがみの孤城」奇跡のラストの誕生

並製

――源流「エヴァンゲリオン」「まどかマギカ」と虚構と現実の芸術論

著:北村 正裕

紙版

内容紹介

2022年12月にアニメ映画が公開予定のベストセラー小説『かがみの孤城』(辻村深月、ポプラ社、2018年本屋大賞受賞)は、学校で傷つき居場所をなくした少年少女が居場所を求めて不思議な居場所(孤城)で繰り広げる物語。大きな感動を呼んだ衝撃のラストシーンは、2017年単行本の元になったポプラ社のPR誌連載版では想定されていなかったものであり、むしろ矛盾さえするものであった。単行本への大改作を詳しく検証し、新しい結末が生まれた背景を考える。また、日本の SFアニメ史上最高傑作である『エヴァンゲリオン』シリーズと、『エヴァ』に強い影響を受けて生まれた『魔法少女まどか☆マギカ』の2作品を『かがみの孤城』の源流作品と位置づけ、パラレルワールドなどのキーワードから比較し、現実の相対化、虚構と現実の関係を問う。

序章 孤独な少年少女の居場所としての「かがみの孤城」
第1章 連載版から17年版への大改作
第2章 「かがみの孤城」が示した類型化への抵抗
第3章 「かがみの孤城」と「魔法少女まどか☆マギカ」
第4章 虚構の中の創造主――「エヴァンゲリオン」と円環の物語

目次

序章 孤独な少年少女の居場所としての「かがみの孤城」
第1章 連載版から17年版への大改作
第2章 「かがみの孤城」が示した類型化への抵抗
第3章 「かがみの孤城」と「魔法少女まどか☆マギカ」
第4章 虚構の中の創造主――「エヴァンゲリオン」と円環の物語

著者略歴

著:北村 正裕
文学・芸術論ライター。
多くのファンを刺激した代表作『エヴァンゲリオン解読』(三一書房、2001年)は、96~97年のいわゆるエヴァンゲリオンブームが終わった後であったにもかかわらず増刷を重ね、文庫版『完本 エヴァンゲリオン解読』(静山社文庫、2010年)として読み続けられている。童話作家、シンガーソングライター、数学教師としても活躍。絵本『ガラスの中のマリー』(三一書房)ほか、アンソロジー『わすれものをした日に読む本』(偕成社)や『月刊MOE』などに作品を掲載。

ISBN:9784779128769
出版社:彩流社
判型:4-6
ページ数:248ページ
定価:2000円(本体)
発行年月日:2023年01月
発売日:2023年01月17日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ