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我々の星のハルキ・ムラカミ文学

惑星的思考と日本的思考

他編:小島 基洋
他編:山﨑 眞紀子
他編:髙橋 龍夫

紙版

内容紹介

ハルキ・ムラカミの文章はいかにして日本から世界=惑星の隅々まで届くのか。
村上春樹は、日本を舞台に日本語で描かれた作品を、日本から世界へ向けて発信し続けている。その意味では「日本のローカルな」作家ではなく、かといって「米国発のグローバルな」作家でもない。この「惑星的思考」ともいうべき村上春樹の世界観を、国内外の村上春樹/ハルキ・ムラカミ研究者が共に検証する珠玉の論考の集成。

目次

はじめに「日本」の村上と「惑星」のムラカミ
◉翻訳◉
第1章  ヨーロッパに浮かぶ二つの月
第2章  村上春樹『国境の南、太陽の西』の新旧ドイツ語訳
第3章  一九八五年の「相棒」とは誰だったのか
◉歴史/物語(hi/story)◉
第4章 『海辺のカフカ』における時空
第5章  村上春樹作品にみる「神話的思考」と物語の構造
◉海外作家◉
第6章 『羊をめぐる冒険』をめぐるゴールド・ラッシュの点と線
第7章  ここは僕の場所でもない
◉紀行◉
第8章  村上春樹の紀行文と小説における相互影響について
第9章 『ノルウェイの森』誕生の地 ローマ・トレコリレジデンス探訪記
第10章 『海辺のカフカ』を歩く
◉村上春樹関係年譜◉
おわりに 加藤典洋「的思考」と村上/ムラカミ批評の未来

著者略歴

他編:小島 基洋
京都大学教授。著書に『村上春樹と《鎮魂》の詩学──午前8時25分、多くの祭りのために、ユミヨシさんの耳』(青土社、2017年)、『ジョイス探検』(ミネルヴァ書房、2010年)など。
他編:山﨑 眞紀子
日本大学教授。著書に『村上春樹と女性、北海道…』(彩流社、2013年)、『村上春樹の本文改稿研究』(若草書房、2008年)など。

他編:髙橋 龍夫
専修大学教授。『日本文学の見取り図──宮崎駿から古事記まで』(共著、ミネルヴァ書房、2022年)、『源氏物語を開く』(共著、武蔵野書院、2021年)など。

ISBN:9784779128400
出版社:彩流社
判型:A5
ページ数:344ページ
定価:2700円(本体)
発行年月日:2022年10月
発売日:2022年10月05日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ