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ウィーン工房

帝都のブランド誕生にみるオーストリア近代デザイン運動史

著:角山 朋子

紙版

内容紹介

家具、食器、金属細工、アクセサリー、グラフィック、テキスタイル等、
美しい日用品の数々。

1903年に設立された「ウィーン工房」(1903-32)は、
英国アーツ・アンド・クラフツ運動の影響のもと、
19世紀的な工芸改革団体から、
「帝都」のイメージをまとった20世紀のブランド企業へと飛躍した。

個性的な芸術性と経済性の両立を試みた「ウィーン工房」の活動を
作品、言説、史実から精緻に検証。

19世紀末~20世紀初頭の政治や社会情勢を視野に入れ、
国際デザイン史の枠組みで、ハプスブルク君主国・首都ウィーンの
近代デザイン運動をとらえるオーストリア近代デザイン史研究。

カラー口絵4頁、年表付。

ウィーン工房の一員として活躍し、本書でも取り上げられている
上野リチの展覧会
「上野リチ:ウィーンからきたデザイン・ファンタジー」が今秋開催!
【京都国立近代美術館[2021年11月16日(火)~2022年1月16日(日)]/
三菱一号館美術館[2022年2月18日(金)~5月15日(日)]】


目次内容

序論
第1章 オーストリア近代デザイン運動の胎動
第2章 ウィーン工房誕生の布石
第3章 設立構想と初期理念
     ──1900‒06
第4章 理想と経営のはざまで
     ──1907年以降のウィーン工房の企業化とデザイン特性の変化
第5章 「ウィーン工房」のブランド確立へ
     ──帝都の美術工芸を担う
第6章 第一次世界大戦下の活動
     ──女性メンバーの躍進と国家協力
第7章 1920年代から終焉まで
     ──装飾的デザインと変貌する国家、社会との距離
結論

目次

序論
第1章 オーストリア近代デザイン運動の胎動
第2章 ウィーン工房誕生の布石
第3章 設立構想と初期理念
     ──1900‒06
第4章 理想と経営のはざまで
     ──1907年以降のウィーン工房の企業化とデザイン特性の変化
第5章 「ウィーン工房」のブランド確立へ
     ──帝都の美術工芸を担う
第6章 第一次世界大戦下の活動
     ──女性メンバーの躍進と国家協力
第7章 1920年代から終焉まで
     ──装飾的デザインと変貌する国家、社会との距離
結論

著者略歴

著:角山 朋子
かくやま・ともこ Tomoko Kakuyama
神奈川大学国際日本学部准教授。
専攻はオーストリア・中欧デザイン史、芸術思想。

【著書】
『中欧・東欧文化事典』(共著、丸善出版、近刊)。

【論文】
「「ウィーン・キネティシズム」、戦間期オーストリアの前衛──国際的モダニズムの受容と独自の展開」(『デザイン史学』16 号)、「1918 年以前の「クラクフ工房」によるデザイン活動の様相──ウィーンの芸術思潮からの影響と独自性」(『デザイン学研究』62 巻 6 号、日本デザイン学会 2016 年度年間論文賞)他

ISBN:9784779127434
出版社:彩流社
判型:A5
ページ数:440ページ
定価:4800円(本体)
発行年月日:2021年08月
発売日:2021年08月18日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:WF