わたしは潘金蓮じゃない
著:劉 震雲
訳:水野 衛子
紙版
内容紹介
中国きってのユーモア作家が描く現代中国の素顔!
「潘金蓮」とは?
『水滸伝』『金瓶梅』に登場する、通説では架空とされている女性。
『水滸伝』では、炊餅(蒸し饅頭)売り・武大の妻として登場。
絶世の美女だが性欲・物欲・向上心が強く、
夫を殺して情夫との淫蕩にふける典型的な悪女・淫婦である。
『金瓶梅』では副主人公として描かれ、彼女の名の頭文字が
作品の題名の一文字目として使われている。
本作は、范氷々(ファン・ビンビン) 主演で、
9月に中国で公開予定の映画『私は李雪蓮』の原作です!
本作のヒロイン、李雪蓮は、一介の農村婦人でありながら、
権力にも世俗的な成功者にもまったく臆することなく、
自分が納得いかないことには決して巻かれず、
理不尽な夫や地域の権力者たちに立ち向かう。
あの手この手で彼女を懐柔しようとしたり丸め込もうと
する自分の利益しか考えないせこい役人たちの思惑を
しっかり見抜き、
自分は、「潘金蓮じゃない」と言って、
自分の足でしっかり生きていくそのたくましさに、
読者は思わず喝采を浴びせたくなる。
独りっ子政策の行き詰まりや、保身に走る役人たちの
滑稽さなど、現代中国の抱える問題点をユーモラスに描く、
劉震雲の傑作長編小説、ついに翻訳なる!
前作『盗みは人のためならず』も併せてお読みください。
ISBN:9784779122521
。出版社:彩流社
。判型:4-6
。ページ数:315ページ
。定価:2600円(本体)
。発行年月日:2016年08月
。発売日:2016年08月13日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB。