公民権運動の歩兵たち
黒人差別と闘った白人女子学生の日記
著:北 美幸
紙版
内容紹介
黒人の自由のために闘った、ユダヤ人女子大生の奮闘日記!
1965 年の夏休み。
当時、大学一年生だったリン・ゴールドスミスは、
キング牧師が議長を務める「南部キリスト教指導者会議」の
運動員として、黒人に市民権と政治について教え、
有権者として登録させる活動に参加した。
警察からの暴力、留置所への投獄、白人からの脅迫――
彼女の日記には、危険と隣合わせの状況にありながらも、
強い問題意識と行動力で黒人たちの自由を勝ち取っていく
公民権運動の「歩兵」とも言うべき姿が描かれていた。
著者による歴史的・社会的背景の解説に加え、
リン・ゴールドスミスの日記全文の翻訳を収録。
無名の学生公民権活動家の現実が綴られた一冊!
目次
第一部
公民権運動の歩兵たち
――SCOPE 計画、ユダヤ人、ブランダイス大学
(1)公民権運動の「失われた章」
(2)ミシシッピ・フリーダム・サマーからセルマへ
――投票権法の成立に向けて
(3)SCOPE 計画の始動
(4)ブランダイス大学と公民権運動
(5)ユダヤ人と公民権運動
(6)リン・ゴールドスミスの生い立ちと日記の概要
第二部
リン・ゴールドスミスの日記、一九六五年夏
訳出にあたって
(1)初めての南部
――アトランタからコロンビアへ
(2)カルフーン郡での生活
(3)有権者登録日と逮捕されたリン
(4)SCLC 年次大会とバーミンガムへの旅
(5)揺れるカルフーン郡
……他