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日本語文字・表記の難しさとおもしろさ

編:高田 智和
編:横山 詔一

紙版

内容紹介

世界の諸言語の中で、日本語の文字・表記は最も複雑だといわれている。
使っている文字も、平仮名、片仮名、漢字、ローマ字と、複数の文字種を駆使しているのは日本語だけ。
このことは、和語には平仮名、漢語には漢字、外来語には片仮名のように、文字表記表現としての豊かさにつながる一方、
漢字の異体字や、送り仮名・仮名遣いなどの使い分けの原因ともなっていて、学習や実務での不合理さとして問題となっている。
本書は、2011年9月のNINJALフォーラム「日本語文字・表現の難しさとおもしろさ」(国立国語研究所主催)の講演・報告を
各分野の領域から展開し、それぞれ専門的関心により問題点を取り上げて、現代日本語の文字・表現の難しさとおもしろさを明らかにしていくもの。

目次

第一部
 漢字とどうつきあうか
 『自由度』こそ日本漢字の魅力
 テレビと漢字
 「コーパス」でさぐる和語や漢語のカタカナ表記の実態
 ローマ字表記の内容
第二部
 文字の認知単位
 使用場面からみた「略字・俗事」の衰退と個人文字化
 景観文字研究のこころみ
 電気メディアの文字・表記
第三部
 学校における表記の非日常性
 日本語学習者の漢字字形の好み
 漢字 その魅力にひそむエンドレス感と西洋世界の漢字学習「システム」
あとがき
 
 
 

著者略歴

編:高田 智和
国立国語研究所准教授
編:横山 詔一
国立国語研究所教授

ISBN:9784779119637
出版社:彩流社
判型:A5
ページ数:264ページ
定価:3800円(本体)
発行年月日:2014年03月
発売日:2014年03月03日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:CFH
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:2GJ