グローバル化時代、日本文学は海外でどのように読まれているのかというわれわれ日本人にとって絶えることのない関心事を、比較文学研究の方法をもって、多様な切り口で分析。30人以上の豪華執筆陣による最新の研究成果を盛り込んだ、比較文学会の集大成。研究に役立つ貴重な年表付。
菅野昭正氏 島田雅彦氏推薦!
ある文学作品は他の作品、とくに言語を異にする作品の鏡で照らしだすとき、新しい豊かな面が引きだされることが少なくない。比較文学という学問の極意はそこにある。学会60 周年を記念するこの論集は、わが国比較文学の研究の水準の高さをあらためて明示する最高の資料となるにちがいない。―菅野昭正
日本の外で独自の進化を遂げたニホンは多様性の宝庫であり、驚くべきテーマパークである。そこから新たな日本、可能性の日本が立ち上がる。世界を魅了した日本文学の軌跡と奇跡の集大成がここに。―島田雅彦