日韓併合
李朝滅亡・抵抗の記憶と光復
著:片野 次雄
紙版
内容紹介
「日韓併合」から100年・・・錯綜する動乱期を描く歴史ノンフィクションの超大作! 甦る百年の記憶!
「わたしは、触れられることの少なかった明治後の時代を、わかりやすく描くことはできないだろうか、と考えていました。この時代の日朝関係がただでさえ複雑なことに加えて、政治的にも思想信条の問題としても難しい問題が絡んでくるので、一般にはわかりにくかったに相違ありません。本書では、史実を踏まえたうえで、主要な人物たちの挙動や肉声を、わたしなりに想像をたくましくして、より具体的なイメージをつくりあげていこうと配慮しました。この百年を見つめながらです。いってみれば、小説的であり物語風の読みもの二部作ということになります。」(李朝滅亡の「はじめに」より)
目次
はじめに 1
第一章 日本支配のはじまり
悲劇の皇帝・純宗──たかまる抗日義兵闘争 12
伊藤博文暗殺──“義士”安重根 36
日韓併合条約 57
李朝滅亡 83
第二章 日帝三十六年
高宗の死 112
三・一独立運動──“烈女”柳寛順 141
反日武装闘争──義烈団の魂 173
ある組織の構図──上海臨時政府 212
憂国の志士たち──李奉昌と尹奉吉 242
創氏改名──皇民化への愚策 269
光復の日 289
『李朝滅亡』『日韓併合』関連年表 303
解説──一九一〇年の転轍 河田宏 331
対談──ベールを脱いだもう一つの歴史 辛基秀/片野次雄 339
主要参考文献 358
新しい百年に向けて──あとがき 363