▼主な目次▲
はじめに—クラウゼヴィッツ・ルネサンス………清水多吉/石津朋之
第一部 クラウゼヴィッツと『戦争論』
第一章 クラウゼヴィッツの生涯………………………………清水多吉
第二章 クラウゼヴィッツの『戦争論』とは何か……………川村康之
『戦争論』の読み方/「序文」、「覚え書」と「著者の序文」/
『戦争論』の構成/『戦争論』における主要な命題
第二部 クラウゼヴィッツとその時代
第三章 ドイツにおける研究史を中心として…………………三宅正樹
ニーマイヤー/ヴェーラー/コンディリス/ヘルベルク=ローテ/フェルスター/シュミット
第四章 十九世紀初頭のヨーロッパ戦略環境とプロイセン…新谷 卓
国家間闘争からみたフランス革命前後の国際情勢/革命派対反革命派の「ヨーロッパの内戦」/ナポレオンの登場と「絶対戦争」の始まり/イエナ・アウエルシュテットの戦い/プロイセンにおける国民軍創設
第五章 クラウゼヴィッツと一般兵役制の時代………………丸畠宏太
国民戦争の時代/新国防法の成立と一般兵役制の制度化/プロイセンにおける兵役への抵抗と馴化/プロイセン型兵役制度の優位/忍び寄る総力戦の影
第六章 プロイセン軍制改革——概観と展望…………………鈴木直志
軍制改革の実践/改革の歴史的評価のために
第三部 クラウゼヴィッツの遺産
第七章 プロイセン・ドイツ軍とクラウゼヴィッツ…………中島浩貴
ドイツ統一戦争から将来戦へ/国民戦争/戦史研究と戦略論争/プロイセン・ドイツ軍におけるクラウゼヴィッツ観
第八章 戦略なき時代のクラウゼヴィッツ……………………小堤 盾
ゼークト/ルーデンドルフ/ベック
第九章 クラウゼヴィッツとリデルハート ……………………石津朋之
大量集中理論と相互破壊理論の「救世主」—クラウゼヴィッツ批判/戦争の「政治性」—クラウゼヴィッツの戦争観/クラウゼヴィッツとリデルハート—共通点と相違点
第四部 クラウゼヴィッツと現代の戦争
第十章 現代におけるクラウゼヴィッツの有用性と限界…クレフェルト
国家対国家の戦争/戦争の法則/攻撃と防御の関係/他の手段をもってする政治の継続/戦闘へと駆り立てる要因
第十一章 クラウゼヴィッツと現代戦略思考の危機………ホーニッヒ
クラウゼヴィッツをめぐる問題/政治目的と軍事戦略/限定的な政治目標/クラウゼヴィッツ・ルネサンス/抑制不可能な要因
第十二章 クラウゼヴィッツの戦略概念とエア・パワー…石津朋之 監修
クラウゼヴィッツと技術について
エア・パワーと防御・攻撃のバランス—航空機の登場から核時代まで
エア・パワーと防御・攻撃のバランス—湾岸戦争から現在まで
第十三章 コンピュータ時代のクラウゼヴィッツ……………マーレー
一 第二次世界大戦と軍事専門教育機関
二 軍事文化の破壊とモダンテクノロジーの勃興
三 ポスト・ベトナム世代とクラウゼヴィッツ
四 「軍事上の革命(RMA)」の問題点
参考文献 クラウゼヴィッツ研究のために…………………川村康之編