天武天皇の秘密と持統天皇の陰謀
謎の古代三河と大和
著:榊原 靖彦
紙版
内容紹介
古代三河は、日本列島のなかで、最も活力に溢れた、大和朝廷をも惹きつける、吸引力のある国であった。日本古代史中、謎とされているものの多くは、「古代三河」のこの吸引力を無視することに起因している。
古人大兄皇子の吉野隠棲と大海人皇子の吉野行きの類似性/大海人皇子の前半生/斉明7年(661)7月から天智7年(668)1月までの天皇位の空位/古人大兄皇子の女、倭姫王の天智天皇皇后への立后/藤原宮子「ご落胤伝説」/持統天皇の伊勢行幸と三輪朝臣高市麻呂の諌言/持統太上天皇の三河行幸などの不透明な謎を解くべく、三河に残された伝承や神社の由来などを精査し、そこに秘められた物語の真相を武器に、「東倭」の実像に迫る労作。