内容紹介
山口から岡山に引っ越してきたぼくは、奉還町商店街のまんじゅう屋の息子、あつしと仲良くなった。奉還町は、大政奉還で配られた奉還金をもとに、武士が商売を始めたという歴史のある町だ。そこには、毎日金髪のマネキンたちといっしょにおっかない顔で店の前につったってる「レディースファッションべにや」のおっちゃんや、店であつかうすべての種を育てて観察し、記録をつけている「たねやのノダ」のおばあちゃん、若いころミュージシャンを夢見ていた「沖原整骨院」のじいちゃん先生など、個性的な人だらけで……。
子どもたちの目をとおして、お年寄りや彼らの人生を温かく描いた児童文学作品。
本の体裁はA5変判・厚表紙上製本(ハードカバー)
目次
1.べにやのおっちゃん、とぶ
2.いのうえさん、たたかう
3.みつさん、ころがる
4.ナミばあ、いく
5.ツァイチェン
6.ぱんぱかぱーん
著者略歴
著:村中 李衣
村中李衣:山口県生まれ。児童文学作家、ノートルダム清心女子大学教授。〇歳から百歳まで絵本の読みあいを続ける。
『チャーシューの月』(絵/佐藤真紀子 小峰書店)で児童文学者協会賞、『あららのはたけ』(絵/石川えりこ 偕成社)で坪田譲治文学賞を受賞。主な作品に、『こくん』(絵/石川えりこ 童心社)、『かあさんのしっぽっぽ』(絵/藤原ヒロコ)、『よるのとしょかんだいぼうけん』(絵/北村裕花)、『マネキンさんがきた』(絵/武田美穂)(以上BL出版)など。そのほか『女性受刑者とわが子をつなぐ絵本の読みあい』(かもがわ出版)など、読みあいに関する著書もある。
絵:石川 えりこ
石川えりこ:福岡県嘉麻市生まれ。デザイナーを経て、イラストレーター・絵本作家となる。
幼少期の体験をもとに描いた『ボタ山であそんだころ』(福音館書店)は、二〇一五年に第46回講談社出版文化賞絵本賞及び二〇一七年に台湾でOpenbook最佳童書を受賞。主な作品に『あひる』(くもん出版)、『てんきのいい日はつくしとり』、『しぶがき ほしがき あまいかき』(ともに福音館書店)、『流木のいえ』(小学館)、『かんけり』(アリス館)、『とどけ、サルハシ!』(文/葦原かも 小峰書店)、『ばあさんは15歳』(文/阿川佐和子 中央公論新社)、『うさぎとハリネズミ』(文/はらまさかず ひだまり舎)、『ほんやねこ』(講談社)、『庭にくるとり』(ポプラ社)などがある。
ISBN:9784776410614
。出版社:BL出版
。判型:A5変
。ページ数:208ページ
。定価:1600円(本体)
。発行年月日:2022年11月
。発売日:2022年11月11日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:YFB
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ。