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健康社会学とは、人々の健康を支えている現実を人生、愛、夢そして生活の場である街、地域社会、職場、学校、家族、保健医療施設等との関係において理解した上で、その健康を創造する知識と技術(ヘルスプロモーション）を社会学的視点から明らかにしていく科学である。というのは著者の基礎となる考えである。日本にまだ健康社会学という概念が無い時代に、自ら健康社会学を立ち上げた著者、そしてWHOヘルスプロモーションを日本に持ちこんだ著者がこれまでに積み上げた実践とその研究結果～健康社会学を理論的にまとめている。理論・方法にとどまらず、健康社会学のたどった道のりも著わし、また、今後の展開についても語られた著者の研究の集大成である。

第Ⅰ部健康社会学の理論構成
第Ⅱ部健康社会学の理論的根拠
第Ⅲ部健康社会学の実践的課題

著：島内　憲夫
1949年高知県に生まれる。1972年順天堂大学健康教育学専攻卒業。1974年同大学院体育学研究科健康管理学専攻終了。その後、デンマーク・コペンハーゲン大学医学部社会医学研究所、アメリカ・ノースカロライナ大学ヘルスサービス・リサーチセンター留学。帰国後2007年順天堂大学スポーツ健康科学部教授となり、以後同学部長を務める。その後同大学国際教養学部副学部長、同学部グローバル・ヘルスプロモーション・リサーチセンター所長、特任教授などを歴任し、退官後、現在広島国際大学客員教授を務めている。と同時に日本ヘルスプロモーション学会会長、日本HPHネットワークCEOなどを務めている。また、健康社会学研究会の初代会長も務めた。