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子どものこころの発達を知るシリーズ 8

非行と反抗がおさえられない子どもたち

生物・心理・社会モデルから見る素行症・反抗挑発症の子へのアプローチ

著:富田 拓

紙版

内容紹介

非行は障害としてとらえられるのか?
精神医学的な働きかけがどの程度有効なのか?
環境や対人関係、性格はどのようにその子に影響を与えるのか?
心理、教育、社会の観点を通して問題提起にあふれた本。

目次

第1章 非行・反抗に「素行症」「反抗挑発症」の診断をつける

1 素行症とは何か
2 反抗挑発症とは何か
3 間欠性爆発症
4 反社会性パーソナリティ障害
5 放火症・窃盗症
6 非行と素行症はどう違う?

第2章 素行症・反抗挑発症と関わりの深い要因は何か?

1 生物学的な要素と併存症
2 心理的な要素
3 社会的な要素
4 リジリエンスという考え方
5 一つの原因では非行は起こらない

第3章 見立て

1 素行症・反抗挑発症の診断と見立て
2 見立ての実際の手順

第4章 働きかけの基本

1 基本的な考え方
2 生物学的な面への働きかけ─薬物療法
3 心理的な面への働きかけと社会的な面への働きかけ
4 家族ができること/子どもの施設の職員ができること
5 地域にある資源
6 専門施設ができること─非行少年のための入所型施設の実際

第5章 再非行防止と非行の予防にむけて

1 3次予防─再発(再非行)の防止
2 重大事件と向き合う
3 発達障害を持つ非行児の贖罪
4 2次予防─非行の早期発見・早期対応
5 1次予防─非行の事前予防
6 諸外国の非行予防策とその経済的側面
7 日本における非行の予防
8 特異な重大事件の予防
9 日本の非行対策の問題点

著者略歴

著:富田 拓
国立きぬ川学院医務課長。1961年長崎県佐世保市生まれ。精神科医、医学博士。筑波大学卒。同大学院にて犯罪精神医学を学び、児童自立支援施設である国立武蔵野学院を経て北海道家庭学校へ。掬泉寮寮長を務める。その後国立武蔵野学院医務課長、現在国立きぬ川学院医務課長。著書に『児童生活臨床と社会的養護(金剛出版)』等。

ISBN:9784772611510
出版社:合同出版
判型:A5
ページ数:250ページ
定価:1800円(本体)
発行年月日:2017年12月
発売日:2017年12月20日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:VFD
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:MJ