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ナラティヴ・コンサルテーション

書くことがひらく臨床空間

著:小森 康永
著:安達 映子

紙版

内容紹介

ナラティヴ・セラピーとナラティヴ・メディスンが出会うとき、〈ケース〉はひらかれる。

臨床にたずさわる誰もが知るように、あらゆる〈事例〉にはカルテや支援計画書に書かれない多くの可能性が埋もれている。「質問すること」と同時に「文書を書くこと」を実践のコアとしてきたナラティヴ・セラピーと、文学理論を背景に「物語能力」を医療者にもとめるナラティヴ・メディスン、そして変化につながる「適度な差異」を会話にもたらすリフレクティング・プロセス。

このコンサルテーションでは、常にそこにあった「別の記述」は詩学と創作によって開封され、新たな患者・対象者理解はさまざまな形態のリフレクションによって多声化される。「書き、書き直し、共有すること」を軸に、昨日の臨床とは異なる世界をひらき、「事例をナラティヴにする」新たなコンサルテーションを構想する。

目次

目次

第1章|ナラティヴ・コンサルテーションへ
第2章|書くことと多声化
第3章|パラレルチャート再訪
第4章|リフレクティング・プロセス再訪
第5章|推敲とオートエスノグラフィー
第6章|イメージの伝達
第7章|せん妄の利用
第8章|夢の利用
第9章|あたかも症例検討会
第10章|ワークショップⅠ―はじめてのコンサルテーション
第11章|ワークショップⅡ―コラボレイティヴ・ライティング
第12章|ジョン・ウィンズレイドとロレイン・ヘツキ
第13章|ペギー・ペンとトム・アンデルセン
第14章|テクスト・ナラティヴ・臨床―再び「書くこと」をめぐって
第15章|表層スピリチュアリティ
あとがき

ISBN:9784772418867
出版社:金剛出版
判型:A5
ページ数:200ページ
定価:3200円(本体)
発行年月日:2022年04月
発売日:2022年04月06日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:MJ